No.511:粗鋼 前月比2.5%増、前年同月比7.7%増 鉄連 2013年10月の鉄鋼生産速報発表
No.512:前年比国内出荷4ヵ月、輸出14ヵ月連続増加 製紙連合会、2013年10月の紙・板紙需給速報発表

平成25年11月21日(木)Vol.511

粗鋼 前月比2.5%増、前年同月比7.7%増

鉄連 2013年10月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は11月19日、2013年10月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。

2013年10月の鉄鋼生産は、熱間圧延鋼材は前月比では減少したが、前年同月比は増加した。銑鉄、粗鋼は前月比、前年同月比とも増加した。

銑鉄生産は716.9万トンと前月に比べ23.7万トン、3.4%増加、前年同月比5.6%増加となり、前年同月比では2ヵ月連続の増加となった。1~10月では6 996.6万トン(同2.7%増)となった。なお、10月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。

粗鋼生産は951.8万トンと、前月比22.9万トン、2.5%増加、前年同月比7.7%増加となり、前年同月比で2ヵ月連続の増加となった。10月の1日当たり粗鋼生産は30.70万トンで、9月の同30.96万トン比0.8%減だった。1~10月では9 195.3万トン(同2.0%増)となった。

炉別生産をみると、転炉鋼が731.7万トンと前月比2.5%増(前

年同月比7.7%増)、電炉鋼が220.1万トンと同2.3%増(同7.7%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が2ヵ月連続の増加、電炉

鋼は3ヵ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が738.2万トンと前月比1.8%増(前年同月比7.1%増)、特殊鋼が213.6万トンと同4.9%増(同9.9%増)となり、前年同月比では普通鋼は2ヵ月連続の増加、特殊鋼は4ヵ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は815.5万トンと前月に比べ7.3万トン、0.9%減(前年同月比4.4%増)と前年同月比では2ヵ月連続の増加となった。1~10月では8 058.3万トン(同0.9%増)となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は646.1万トンと前月比2.8万トン、0.4%減(前年同月比4.1%増)となり、前年同月比では2ヵ月連続の増加となった。1~10月では6 400.9万トン(同1.9%増)となった。

品種別では、条鋼類は174.8万トン、前月比0.8%増(前年同月比9.5%増)で、前年同月比では8ヵ月連続の増加となった。鋼板類は464.5万トン、同1.3%減(同2.0%増)となり、前年同月比では2ヵ月連続の増加となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が366.4万トン(前月比1.5%減、前年同月比1.0%増)と、前年同月比で2ヵ月連続の増加となった。厚板は93.2万トン(同1.9%増、同9.9%増)と、前年同月比で2ヵ月連続の増加となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が84.0万トン(同2.4%増、同6.5%増)と前年同月比で3ヵ月連続の増加となった。H形鋼は35.9万トン(同1.6%減、同23.3%増)と同17ヵ月連続の増加、大形形鋼は7.7万トン(同0.6%減、同微増)と同2ヵ月連続の増加、中小形形鋼は9.6万トン(同2.1%減、同5.9%増)と同6ヵ月連続の増加となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は169.4万トンと、前月に比べ4.5万トン、2.6%減(同5.7%増)となり、前年同月比では2ヵ月連続の増加となった。1~10月では1 657.5万トン(同3.0%減)となった。

全国鉄鋼生産高 2013年10月 Excel

全国鋼材生産高 2013年10月 Excel

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平成25年11月21日(木)Vol.512

前年比国内出荷4ヵ月、輸出14ヵ月連続増加

製紙連合会、2013年10月の紙・板紙需給速報発表

 
日本製紙連合会は11月20日、2013年10月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。

紙・板紙の国内出荷は前年同月比3.5%増で、4ヵ月連続の増加となった。うち、紙は4.3%増、板紙は2.5%増で、いずれも4ヵ月連続の増加。主要品種は新聞用紙と白板紙を除き増加した。

紙・板紙の輸出は前年同月比25.3%増、14ヵ月連続の増加となった。うち、紙は16.8%増で、東アジア、東南アジア向けを中心に14ヵ月連続の増加だった。板紙は75.3%増で、東南アジア向けを中心に12ヵ月連続増加した。

紙・板紙の在庫は前月比5 000トン減、2ヵ月連続の減少となった。うち、紙は1 000トン増でほぼ横ばいだが、前月の減少から増加となった。板紙は6 000トン減で、段ボール原紙を中心に前月の増加から減少に転じた。

主要品種別にみると、印刷・情報用紙の国内出荷が前年同月比6.6%増で、4ヵ月連続の増加となった。輸入減は一巡したものの、引き続き輸入からの振替や価格修正に伴う前倒し等が影響した。輸出は16.1%増で、塗工紙を中心に10ヵ月連続の増加となった。

包装用紙の国内出荷は前年同月比0.7%増でほとんど横ばいだが、未ざらし(重袋用)を中心に2ヵ月連続の増加となった。

輸出は引き続き高水準をキープしている。

衛生用紙の国内出荷は前年同月比3.3%増で、2ヵ月連続の増加だった。ティシュを中心に製品輸入の増加したものの、トイレット等の増加が影響した。

段ボール原紙の国内出荷は前年同月比3.1%増で、4ヵ月連続の増加なった。荷動きは全般的に堅調である。他方、白板紙の国内出荷は2.1%減で、コート白を中心に3ヵ月振りの減少となった。

紙・板紙需給速報 2013年10月 PDF

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