No.592:粗鋼生産 前年同月比2ヵ月振り減 鉄連 9月鉄鋼生産速報発表

平成26年10月21日(火)Vol.592

粗鋼生産 前年同月比2ヵ月振り減

鉄連 9月鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟は20日、9月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。

9月の鉄鋼生産は、銑鉄は前月比では減少したが、前年同月比では増加した。粗鋼、熱間圧延鋼材は前月比、前年同月比とも減少した。

銑鉄生産は705.9万トンと前月に比べ29.1万トン・4.0%減少、前年同月比1.8%増加となり、前年同月比では2ヵ月連続の増加となった。7~9月では2 162.5万トン(前年同期比1.4%増)、4~9月では4 229.6万トン(同0.1%増)となった。なお、9月末の高炉稼働基数は前月と同数の33基中27基であった。

粗鋼生産は924.4万トンと、前月比10.4万トン・1.1%減少、前年同月比0.5%減少となり、前年同月比で2ヵ月振りの減少となった。9月の1日当たり粗鋼生産は30.81万トンで、8月の同30.16万トン比2.2%増だった。また、7~9月では2 788.4万トン(前年同期比0.5%増)、4~9月では5 555.6万トン(同0.5%減)となった。

炉別生産をみると、転炉鋼が710.6万トンと前月比4.2%減、前年同月比0.4%減、電炉鋼が213.8万トンと同10.8%増、同0.6%減となり、前年同月比でみると転炉鋼が2ヵ月振りの減少、電炉鋼は3カ振りの減少となった。

鋼種別生産では、普通鋼が710.6万トンと前月比2.2%減、前年同月比2.0%減、特殊鋼が213.7万トンと同2.6%増、同5.0%増となり、前年同月比では普通鋼は2ヵ月振りの減少、特殊鋼は15ヵ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は815.0万トンと前月に比べ9.2万トン・1.1%減、前年同月比0.9%減と前年同月比では4ヵ月振りの減少となった。また、7~9月では2 464.7万?トン(前年同期比1.4%増)、4~9月では4 886.6万トン(同0.6%増)となった。

普通鋼熱間圧延鋼材の生産は634.3万トンと前月に比べ13.5万トン・2.1%減、前年同月比2.2%減と前年同月比では4ヵ月振りの減少となった。7~9月では1 924.8万トン(前年同期比0.4%増)、4~9月では3 826.0万トン(同0.3%減)であった。

品種別では、条鋼類は165.7万トン、前月比4.2%増、前年同月比4.4%減で、前年同月比では4ヵ月振りの減少となった。鋼板類は462.1万トン、同4.2%減、同1.8%減となり、前年同月比では4ヵ月振りの減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が362.2万トン(前月比6.3%減、前年同月比2.7%減)と、前年同月比で3ヵ月振りの減少となった。厚板は94.0万トン(同4.5%増、同2.8%増)と、前年同月比で2ヵ月連続の増加となった。

一方、条鋼類では小形棒鋼が77.9万トン(同4.0%増、同5.1%減)と前年同月比で3ヵ月振りの減少となった。H形鋼は33.0万トン(同2.9%増、同9.7%減)と同2ヵ月連続の減少、大形形鋼は8.5万トン(同8.6%増、同9.3%増)と同4ヵ月振りの増加、中小形形鋼は9.1万トン(同2.5%増、同7.3%減)と同2ヵ月振りの減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は180.7万トンと、前月に比べ4.3万トン・2.4%増、前年同月比3.9%増となり、前年同月比では13ヵ月連続の増加となった。7~9月では539.9万トン(前年同期比5.4%増)、4~9月では1 060.6万トン(同4.2%増)であった。

全国鉄鋼生産高 2014年9月 Excel

全国鋼材生産高 2014年9月 Excel

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