No.114:粗鋼生産前月比6.3%増、前年同月比33.6%減 4~6月 1,910万トン、前年同期比38.5%減 1~6月 3,669万トン、前年同期比40.7%減 鉄連が6月の鉄鋼生産速報発表

平成21年7月22日(水)Vol.114

粗鋼生産前月比6.3%増、前年同月比33.6%減

4~6月 1910万トン、前年同期比38.5%減

1~6月 3669万トン、前年同期比40.7%減

鉄連が6月の鉄鋼生産速報発表

 
◎ 2009年6月の鉄鋼生産動向をみると、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも前月比では増加したものの、前年同月比では減少した。

○ 銑鉄生産は509.9万トンと前月に比べ22.4万トン、4.6%増、前年同月比29.8%減となり、前年同月比では9ヵ月連続の減少となった。

4~6月では1,435.8万トン(前年同期比34.6%減)、1~6月では2,884.9トン(同34.6%減)となった。

なお、6月末の高炉稼働基数は前月と同様34基中24基であった。

○ 粗鋼生産は688.6万トンと、前月比40.9万トン、6.3%増、前年同月比33.6%減となり、前年同月比では9ヵ月連続の減少となった。

また、4~6月では1,909.7万トン(前年同期比38.5%減)となった。1~6月では3,669.3万トン(同40.7%減)となり、下半期を含む暦年半期では1968年7~12月の3,437.9万トン以来、暦年上半期では1968年1~6月の3,249.4万トン以来の低水準となった。

6月の炉別生産をみると、転炉鋼が520.1万トンと前月比7.4%増(前年同月比31.3%減)、電炉鋼が168.4万トンと同3.0%増(同39.8%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が9ヵ月連続の減少、電炉鋼は10ヵ月連続の減少となった。 6月の鋼種別生産では、普通鋼が568.3万トンと前月比5.3%増(前年同月比29.9%減)、特殊鋼が120.3万トンと同11.3%増(同47.0%減)となり、前年同月比では普通鋼が9ヵ月連続の減少、特殊鋼は8ヵ月連続の減少となった。

○ 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は625.7万トンと前月比61.9万トン、11.0%増(前年同月比32.8%減)と、前年同月比では9ヵ月連続の減少となった。また、4~6月では1,661.4万トン(前年同期比40.0%減)、1~6月では3,202.0万トン(同42.4%減)となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は523.7万トンと前月比46.2万トン、9.7%増(前年同月比29.6%減)となり、前年同月比では9ヵ月連続の減少となった。4~6月では1,397.9万トン(前年同期比36.7%減)、1~6月では2,701.8万トン(同38.9%減)となった。

6月の品種別では、条鋼類は149.7万トン、前月比1.1%増(前年同月比31.1%減) で、前年同月比では12ヵ月連続の減少となった。一方、鋼板類は371.4万トン、前月比13.8%増(前年同月比28.7%減)で、前年同月比では9ヵ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が276.9万トン(前月比11.1%増、前年同月比30.6%減)と、前年同月比で9ヵ月連続の減少となった。厚板は90.7万トン(同24.1%増、同19.1%減)と、前年同月比で5ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が74.0万トン(同2.6%減、同29.0%減)が前年同月比で22ヵ月連続の減少となった。H形鋼は27.4万トン(同4.5%増、同40.3%減)と同10ヵ月連続の減少、大形形鋼は9.2万トン(同3.9%増、同33.1%減)と同9ヵ月連続の減少、中小形形鋼は8.2万トン(同10.8%増、同37.2%減)と同9ヵ月連続の減少となった。

○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は102.0万トンと、前月に比べ15.7万トン、18.2%増(前年同月比45.5%減)となり、前年同月比では8ヵ月連続の減少となった。また4~6月では263.5万トン(前年同期比53.2%減)、1~6月では500.2万トン(同56.1%減)となった。

全国鉄鋼生産高 速報  2009年6月 Excel

全国鋼材生産高 速報  2009年6月 Excel

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