No.119:粗鋼766万トン、前月比11.3%増、前年同月比24.9%減 鉄連、鉄鋼生産概況2009年7月発表 8月19日

平成21年8月20日(木)Vol.119

粗鋼766万トン、前月比11.3%増、前年同月比24.9%減

鉄連、鉄鋼生産概況2009年7月発表 8月19日

 
日本鉄鋼連盟は8月19日、2009年7月の鉄鋼生産概況(速報)を次のように発表した。

◎ 2009年7月の鉄鋼生産動向をみると、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも前月比では増加し、前年同月比では減少した。

○銑鉄生産は568.7万トンと前月に比べ58.8万トン、11.5%増、前年同月比23.5%減となり、前年同月比では10ヵ月連続の減少となった。なお、7月末の高炉稼働基数は前月と同様34基中24基であった。

○粗鋼生産は766.0万トンと、前月比77.7万トン、11.3%増と前月比では3ヵ月連続の増加となった。前年同月比では24.9%減となり、10ヵ月連続の減少となった。

7月の炉別生産をみると、転炉鋼が601.6万トンと前月比15.7%増(前年同月比21.6%減)、電炉鋼が164.4万トンと同2.2%減(同34.7%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が10ヵ月連続の減少、電炉鋼は11ヵ月連続の減少となった。7月の鋼種別生産では、普通鋼が627.1万トンと前月比10.2%増(前年同月比21.0%減)、特殊鋼が138.8万トンと同16.4%増(同38.5%減)となり、前年同月比では普通鋼が10ヵ月連続の減少、特殊鋼は9ヵ月連続の減少となった。

○熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は682.9万トンと前月比56.9万トン、9.1%増(前年同月比26.7%減)と、前年同月比では10ヵ月連続の減少となった。

○普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は568.8万トンと前月比44.6万トン、8.5%増(前年同月比22.9%減)となり、前年同月比では10ヵ月連続の減少となった。7月の品種別では、条鋼類は141.7万トン、前月比5.6%減(前年同月比29.0%減) で、前年同月比では13ヵ月連続の減少となった。一方、鋼板類は421.1万トン、前月比13.5%増(前年同月比20.8%減)で、前年同月比では10ヵ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が329.0万トン(前月比19.5%増、前年同月比19.1%減)と、前年同月比で10ヵ月連続の減少となった。厚板は88.0万トン(同3.0%減、同23.4%減)と、前年同月比で6ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が69.0万トン(同7.2%減、同24.9%減)が前年同月比で23ヵ月連続の減少となった。H形鋼は25.9万トン(同5.3%減、同37.8%減)と同11ヵ月連続の減少、大形形鋼は8.3万トン(同9.8%減、同33.6%減)と同10ヵ月連続の減少、中小形形鋼は8.4万トン(同2.5%増、同21.1%減)と同10ヵ月連続の減少となった。

○ 特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は114.1万トンと、前月に比べ12.3万トン、12.1%増(前年同月比41.0%減)となり、前年同月比では9ヵ月連続の減少となった。

全国鉄鋼生産高 2009年7月 Excel

全国鋼材生産高 2009年7月 Excel

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