No.126:粗鋼生産前月比8.5%増、前年同月比18.3%減 鉄連、8月の鉄鋼生産概況速報発表

平成21年9月25日(金)Vol.126

粗鋼生産前月比8.5%増、前年同月比18.3%減

鉄連、8月の鉄鋼生産概況速報発表

 
日本鉄鋼連盟はこのほど、2009年8月の鉄鋼生産概況速報を発表した。

まず、鉄鋼生産動向をみると銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも前月比では増加し、前年同月比では減少している。

銑鉄生産は624.0万トンと前月に比べ55.3万トン、9.7%増、前年同月比15.6%減となり、前年同月比では11ヵ月連続の減少となった。

なお、8月末の高炉稼働基数は前月比1基増の34基中25基であった。

粗鋼生産は831.1万トンと、前月比65.1万トン、8.5%増と前月比では4ヵ月連続の増加となった。前年同月比では18.3%減となり、11ヵ月連続の減少となった。8月の炉別生産をみると、転炉鋼が660.4万トンと前月比9.8%増(前年同月比14.6%減)、電炉鋼が170.7万トンと同3.8%増(同29.9%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が11ヵ月連続の減少、電炉鋼は12ヵ月連続の減少となった。

8月の鋼種別生産では、普通鋼が681.2万トンと前月比8.5%増(前年同月比14.5%減)、特殊鋼が149.9万トンと同8.4%増(同32.0%減)となり、前年同月比では普通鋼が11ヵ月連続の減少、特殊鋼は10ヵ月連続の減少となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は729.6万トンと前月比46.5万トン、6.8%増(前年同月比18.2%減)と、前年同月比では11ヵ月連続の減少となった。普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は607.0万トンと前月比39.2万トン、6.9%増(前年同月比15.4%減)となり、前年同月比では11ヵ月連続の減少となった。

8月の品種別では、条鋼類は153.4万トン、前月比8.1%増(前年同月比18.1%減) で、前年同月比では14ヵ月連続の減少となった。一方、鋼板類は449.1万トン、前月比6.7%増(前年同月比14.0%減)で、前年同月比では11ヵ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が356.9万トン(前月比8.9%増、前年同月比11.4%減)と、前年同月比で11ヵ月連続の減少となった。厚板は87.7万トン(同0.3%減、同21.4%減)と、前年同月比で7ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が74.4万トン(同7.4%増、同15.7%減)が前年同月比で24ヵ月連続の減少となった。H形鋼は29.5万トン(同14.0%増、同24.2%減)と同12ヵ月連続の減少、大形形鋼は9.4万トン(同13.1%増、同26.5%減)と同11ヵ月連続の減少、中小形形鋼は7.7万トン(同8.8%減、同20.6%減)と同11ヵ月連続の減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は122.6万トンと、前月に比べ7.3万トン、6.3%増(前年同月比29.8%減)となり、前年同月比では10ヵ月連続の減少となった。

全国鉄鋼生産高速報 2009年8月 Excel

全国鋼材生産高速報 2009年8月 Excel

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