No.127:前年同月比で粗鋼18.3%減、燃料油8.8%減 経産省、主要工業製品の2009年8月の生産速報発表

平成21年9月30日(水)Vol.127

前年同月比で粗鋼18.3%減、燃料油8.8%減

経産省、主要工業製品の2009年8月の生産速報発表

 
経済産業省は9月30日、主要工業製品の2009年8月の生産速報を発表した。

以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が830.7万トンで前月比8.4%増となっているものの、前年同月比では依然18.3%減の大幅減を示している。前年同月比減はこれで11ヵ月連続となった。

一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で1,691.5万klと前月比では7.1%増だが、前年同月比8.8%の減となった。

4月の鉄鋼生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼帯が360.3万トンで前月比8.5%の増をみせたものの、前年同月比では12.0%の大幅減。鋼板が88.7万トンで前月比0.1%の微減、前年同月比で21.3%の大幅減。棒鋼が79.7万トンで前月比6.3%増だが、前年同月比16.8%の大幅減。形鋼が46.7万トンで前月比9.5%増だが、前年同月比16.8%の大幅減。線材が16.1万トンで前月比4.2%増だが、前年同月比14.2%の大幅減となった。

また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は170.8万トンで前月比3.3%増だが、前年同月比15.1%の大幅減。特殊鋼の熱間圧延鋼材は123.1万トンで前月比6.7%増だが、前年同月比29.6%の大幅減。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は96.3万トンで前月比7.7%増を示しながら、前年同月比20.5%の大幅減と、いずれも前年同月比で大幅な減を示した。しかし、総体的に7月に比べると前年同月比の減少幅が縮小されている。

7月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて316.7万klで前月比8.3%の増だが、前年同月比13.0%の減。ガソリンが526.3万klで前月比11.3%の増、前年同月比7.7%増。軽油が409.1万klで前月比6.9%の増だが、前年同月比4.0%の減。灯油が121.3万klで前月比23.0%増だが、前年同月比20.8%の減。ナフサが173.3万klで前月比7.4%の増だが、前年同月比14.0%の減。ジェット燃料油が144.9万klで前月比7.3%の増だが、前年同月比18.3%の減となった。

また、7月のコークスは286.5万トンで前月比8.6%の増だが、前年同月比10.4%減。液化ガスは48.4万トンで前月比6.3%ので増で、前年同月比9.1%の増となった。

エネルギー関係はガソリン、液化ガス、パラフィンを除き全製品が対前年同月比減少となった。

鉄鋼生産速報 2009年8月 Excel

資源エネルギー生産速報 2009年8月 Excel

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