No.135:生産は12ヵ月連続前年同月比減、5ヵ月連続前月比増 鉄連、2009年9月普通鋼鋼材需給速報発表

平成21年10月29日(木)Vol.135

生産は12ヵ月連続前年同月比減、5ヵ月連続前月比増

鉄連、2009年9月普通鋼鋼材需給速報発表

 
日本鉄鋼連盟は10月29日、2009年9月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。

9月の普通鋼鋼材出荷は、国内向けは381.6万トンで、前年同月比では123.8万トン・24.5%減と14ヵ月連続で減少し、前月比では43.5万トン・12.9%増加した。一方、輸出向けは237.4万トンで、前年同月比で22.6万トン・10.5%増と2ヵ月連続で増加し、前月比でも10.9万トン・4.8%増と5ヵ月連続の増加となった。この結果、出荷合計では、前年同月(720.3万トン)比101.3万トン・14.1%減の619.0万トンと12ヵ月連続の減少となったものの、前月比では5ヵ月連続の増加、08年10月以来11ヵ月振りの600万トン台乗せとなった。

9月の生産は、前年同月(719.5万トン)比126.2万トン・17.5%減の593.3万トンと12ヵ月連続の減少となった。一方、前月比では5.5万トン・0.9%増と微増ながら5ヵ月連続の増加となった。

9月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(583.5万トン)比25.7万トン・4.4%減の557.8万トンで、2ヵ月振りの減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(461.8万トン)比25.0万トン・5.4%減の436.7万トンと5ヵ月振りで減少し、問屋在庫は前月末(121.7万トン)比0.7万トン・0.6%減の121.0万トンと2ヵ月振りの減少となった。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(466.0万トン)比3.7万トン・0.8%減の462.2万トンと2ヵ月振りに減少した。輸出船待在庫も前月末(117.5万トン)比22.0万トン・18.7%減の95.5万トンと、5ヵ月振りに減少した。

在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、600mm幅以上の鋼帯 (14.0万トン減の142.6万トン)、鋼板(3.9万トン減の60.9万トン)、冷延電気鋼帯(2.7万トン減の7.5万トン)、冷延広幅帯鋼(2.3万トン減の52.8万トン)、H形鋼(2.3万トン減の22.6万トン)、鋼管(1.7万トン減の40.7万トン) 、軌条(1.3万トン減の4.6万トン) 、普通線材(1.0万トン減の3.8万トン)の各品種であった。一方、前月比1万トン以上増加した品種は、小形棒鋼(2.3万トン増の57.0万トン)のみであった。

9月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の103.3%から13.2ポイント低下の90.1%となり、08年10月以来11ヵ月振りに100%を下回った。うち、国内在庫率は前月末の121.1%から16.7ポイント低下し121.1%であった。

普通鋼鋼材需給速報 2009年9月 Excel

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