No.170:粗鋼生産、前年同月比54.0%増、 前月比3.3%減 鉄連、2月の鉄鋼生産概況速報発表
No.171:4樹脂の国内出荷2ヵ月連続対前年同月比2桁増 エチレンは前月比11.5%減、前年同月比27.5%増 石化協、2010年2月の石油化学製品実績概要速報発表

平成22年3月19日(金)Vol.170

粗鋼生産、前年同月比54.0%増、

前月比3.3%減

鉄連、2月の鉄鋼生産概況速報発表

 
日本鉄鋼連盟は3月18日、2010年2月の鉄鋼生産概況速報を発表した。それによると、粗鋼生産量は843.5万トンで、前月比3.3%減少したものの、前年同月比では54.0%増加となり、前年同月比で4ヵ月連続の増加、7ヵ月連続で800万トン台乗せとなった。大要は次の通り。

2010年2月の鉄鋼生産動向をみると、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)とも前月比では減少したが、前年同月比では増加した。

銑鉄生産は627.3万トンと前月に比べ51.6万トン、7.6%減少、前年同月比42.8%増加となり、前年同月比では4ヵ月連続の増加となった。?2009年4月~2月累計は6,551.3万トンと前年同期比11.4%減となった。なお、2月末の高炉稼働基数は前月から1基増加の34基中27基であった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は768.4万トンと前月比17.2万トン、2.2%減(前年同月比61.6%増)と、前年同月比では3ヵ月連続の増加となった。また、2009年4月~2月累計は7,682.3万トンと前年同期比13.1%減となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は149.8万トンと、前月に比べ6.0万トン、3.9%減(前年同月比約2.1倍)となり、前年同月比では3ヵ月連続の増加となった。2009年4月~2月累計は1,395.9万トンと前年同期比21.0%減となった。

全国鉄鋼生産高速報 2010年2月 Excel

全国鋼材生産高速報 2010年2月 Excel

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平成22年3月19日(金)Vol.171

4樹脂の国内出荷2ヵ月連続対前年同月比2桁増

エチレンは前月比11.5%減、前年同月比27.5%増

石化協、2010年2月の石油化学製品実績概要速報発表

 
石油化学工業協会は3月18日、2010年2月の石油化学製品実績概要速報を発表した。それによると、エチレン生産量は59万3,200トンで前月比11.5%減となったものの、前年同月比で27.5%の大幅増となった。また、樹脂生産では主要4品がユーザー産業の生産活動回復基調が続いていることを受け、前年同月比2桁台のプラスを示した。大要は次の通り。

1.生産動向

イ)エチレン

593, 200トン

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ロ)その他の品目

前月比では、主に稼働日数の減少と春の定修入りからLD、HD、PS、SM、塩ビ樹脂、塩ビモノマー、AN、SBR、BR、ベンゼン、キシレンなど15品目がマイナス。EO、トルエンの2品目はプラスとなった。?前年同月比では稼働状況の改善が続いておりLD、HD、PP、PS、SM、塩ビ樹脂、MMAモノマー、EO、AN、SBR、BR、ベンゼン、トルエン、キシレンなど15品目でプラスとなった。塩ビモノマー、EGの2品目はマイナスとなった。

2.樹脂の生産・出荷状況(LD、HD、PP、PS)

イ)生 産

前月比では、稼働日数減を主に定修入りが加わりLD、HD、PP、PSの4樹脂でマイナスとなった。?前年同月比では稼働状況が大きく改善しており4樹脂で大幅なプラスとなり、特に前年の落ち込みが激しかったHD、PP、PSでは5割以上の増加となった。

ロ)国内出荷

前月に年始休暇に伴う出荷減があったことから当月はPP、PSでプラスとなった。 LD、HDは略前月並となった。?前年同月比ではユーザー産業における生産活動の回復基調が続いていることを受け4樹脂で二桁台のプラスとなった。

ハ)輸 出

中国の旧正月休暇に伴う荷動きの減少から前月比ではLD、HD、PSはマイナス。PPは前月に一時的に落ち込みがあったことから当月はプラスとなった。?前年同月比ではHD、PSはプラス。LD、PPは前年の輸出量が極めて高い水準にあったため当月は比較上マイナスとなった。

ニ)在 庫

在庫量はHD、PPで上昇、LD、PSは減少した。在庫率(季節調整済)は、PSは低下 、LD、HD、PPは上昇した。在庫水準としては、LD、PPは高め、HDは稍高め、PSは低めの水準となっている。

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