No.227:普通鋼鋼材生産11ヵ月連続前年比増 鉄連、2010年9月普通鋼鋼材需給速報発表
No.228:鉄鋼輸出、前年同月比4.6%増、前月比4.2%増 鉄連、2010年9月鉄鋼輸出実績概況発表
No.229:紙・板紙出荷10ヵ月連続前年比増 製紙連合、2010年9月の紙・板紙需給速報発表
No.230:軽除く新車販売、前月比増でも前年比2ヵ月連続減 軽自動車は前年比・前月比とも32%減 自販連、軽自連が2010年10月の国内自動車販売台数速報発表

平成22年11月3日(水)Vol.227

普通鋼鋼材生産11ヵ月連続前年比増

鉄連、2010年9月普通鋼鋼材需給速報発表

 
日本鉄鋼連盟はこのほど、2010年9月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。

9月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(593.2万トン)比44.8万トン・7.6%増の638.0万トンと11ヵ月連続の増加となり、12ヵ月連続で600万トン台乗せとなった。また、前月比でも21.5万トン・3.5%増加した。

9月の出荷は、国内向けは402.6万トンで、前年同月比では21.6万トン・5.7%増と9ヵ月連続で増加した。また、前月比でも27.1万トン・7.2%増加した。輸出向けは234.1万トンで、前年同月比で3.9万トン・1.6%減となり、2ヵ月連続の前年割れとなった。一方、前月比では8.8万トン・3.9%増加した。

この結果、出荷合計では、前年同月(618.9万トン)比17.7万トン・2.9%増の636.7万トンと11ヵ月連続の増加となり、前月比では3.6万トン、6.0%の増加となった。

9月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(622.6万トン)比1.4万トン・0.2%増の623.9万トンで、2ヵ月連続の増加となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(497.7万トン)比1.4万トン・0.3%増の499.1万トンと2ヵ月連続の増加となり、問屋在庫は前月末(124.9万トン)比0.1万トン減とほぼ横這いで推移した。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(503.2万トン)比1.5万トン・0.3%増の504.8万トンと2ヵ月連続で増加し、先月に引き続き500万トンを上回った。また、輸出船待在庫は前月末(119.3万トン)比0.2万トン・0.1%減の119.2万トンと僅かながら2ヵ月振りに減少したが、昨年11月以降11ヵ月連続で100万トン台が続いている。

在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼管(2.2万トン増の47.5万トン)、冷延広幅帯鋼(2.1万トン増の61.4万トン)、特殊線材(1.3万トン増の4.6万トン)、軌条(1.1万トン増の4.8万トン)、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、小形棒鋼(2.4万トン減の55.3万トン)、鋼帯(幅600mm以上)(1.9万トン減の165.5万トン)、H形鋼(1.1万トン減の23.6万トン)、その他の金属めっき鋼板(1.0万トン減の17.2万トン)の各品種であった。

9月末の在庫率(在庫÷出荷)は、前月末の103.6%から5.6ポイント低下し98.0%となり、2ヵ月振りに100%を下回った。うち、国内在庫率は前月末の134.0%から8.6ポイント低下し125.4%となった。

普通鋼鋼材需給速報・総括表 2010年9月 Excel

普通鋼鋼材在庫速報 2010年9月 Excel

普通鋼鋼材品種別需給 2010年9月 Excel

普通鋼鋼材需給推移 2010年9月 Excel

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平成22年11月3日(水)Vol.228

鉄鋼輸出、前年同月比4.6%増、前月比4.2%増

鉄連、2010年9月鉄鋼輸出実績概況発表

 
日本鉄鋼連盟は11月1日、2010年9月の鉄鋼輸出入実績概況を発表した。概要は次の通り。

2010年9月の鉄鋼輸出実績(全鉄鋼ベース)の数量は374.0万トンで、9月としてはこれまで最高だった2009年9月の357.7万トンを超えて過去最高となった。2010年9月の金額はドルベース40億1 906万ドル、円ベース3 403億円であった。前年同月比でみると、数量が4.6%増と14ヵ月連続の増加となり、金額がドルベースでは30.3%増と9ヵ月連続の増加、円ベースでは18.6%増と9ヵ月連続の増加となった。前月比でみると、数量は4.2%増と2ヵ月連続の増加、金額はドルベースで4.9%増と2ヵ月連続の増加、円ベースでは2.8%増と3ヵ月振りの増加となった。

普通鋼鋼材計(245.6万トン)の前年同月比は6.2%増と12ヵ月連続の増加となった。内訳をみると、亜鉛めっき鋼板(48.1万トン、前年同月比22.5%増)が10ヵ月連続で増加した他、冷延広幅帯鋼(34.4万トン、同10.3%増)が2ヵ月連続、厚板(32.5万トン、同0.6%増)が2ヵ月振り、溶鍛接鋼管(9.0万トン、同60.2%増)が8ヵ月連続、電気鋼板(8.3万トン、同18.0%増)が10ヵ月連続、継目無鋼管(5.3万トン、同15.1%増)が2ヵ月連続の増加となった。

一方、熱延広幅帯鋼(75.6万トン、前年同月比5.6%減)が3ヵ月連続で減少した他、形鋼(7.6万トン、同8.9%減)が3ヵ月連続、線材(3.0万トン、同23.4%減)が2ヵ月振り、棒鋼(2.7万トン、同17.9%減)が2ヵ月連続で減少した。また、前月比では、普通鋼鋼材計は5.2%増と2ヵ月連続で増加した。これを品種別にみると、電気鋼板(17.2%増)、熱延広幅帯鋼(15.4%増)、厚板(13.7%増)、形鋼(11.4%増)、冷延広幅帯鋼(5.8%増)、溶鍛接鋼管(1.8%増)等が増加した。一方、線材(34.2%減)、棒鋼(23.8%減)、継目無鋼管(9.8%減)、亜鉛めっき鋼板(7.8%減)等が減少した。

全鉄鋼ベースの仕向先別では、最大の韓国(91.8万トン、前年同月比10.1%減)が2ヵ月振りの減少、中国(59.7万トン、同12.2%減)が3ヵ月連続の減少、タイ(41.6万トン、同18.7%増)が11ヵ月連続の増加、台湾(30.4万トン、同21.7%減)が3ヵ月連続の減少、米国(14.3万トン、同94.8%増)が6ヵ月連続の増加となった。

2010年9月の普通鋼鋼材輸入量は26.6万トン、前年同月比で15.3%増と9ヵ月連続の増加となり、前月比では13.1%減と3ヵ月連続の減少となった。

主要品種別にみると、熱延広幅帯鋼(10.4万トン、前年同月比3.7%増/9ヵ月連続増)、冷延広幅帯鋼(6.6万トン、同28.3%増/9ヵ月連続増)、亜鉛めっき鋼板(3.4万トン、同34.7%増/11ヵ月連続増)、厚板(2.3万トン、同71.0%増/2ヵ月振り増)、溶鍛接鋼管(0.8万トン、同10.4%増/8ヵ月連続増)、棒鋼(0.3万トン、同約4.0倍/5ヵ月連続増)等が増加した。一方、線材(1.1万トン、同23.2%減/2ヵ月連続減)、形鋼(0.3万トン、同63.7%減/2ヵ月連続減)等が減少した。

仕入先別では、韓国(19.0万トン、前年同月比23.4%増)が11ヵ月連続の増加、台湾(4.9万トン、同7.5%減)が9ヵ月振りの減少、中国(2.0万トン、同3.9%減)が9ヵ月振りの減少となった。

鉄鋼輸出入実績概況 2010年9月 Excel

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平成22年11月3日(水)Vol.229

紙・板紙出荷10ヵ月連続前年比増

製紙連合、2010年9月の紙・板紙需給速報発表

 
日本製紙連合はこのほど、2010年9月の紙・板紙需給速報を次のように発表した。

〔概況9月〕

◇紙・板紙の国内出荷は前年同月比0.6%増、ほとんど横ばいも10ヵ月連続のプラス。うち、紙は1.0%減(3ヵ月連続のマイナス)、板紙は2.9%増(11ヵ月連続のプラス)と引き続き明暗を分けるも、数量はいずれも低調(前々年同月比:紙・板紙14.0%減、紙12.3%減、板紙16.3%減)。

  1. 紙・板紙の輸出は前年同月比9.4%減、前年を下回るのは前年8月以来13ヵ月ぶり。うち、紙は14.1%減、新聞用紙を中心にアジア向けの減少により前年8月以来のマイナス。板紙52.9%増、アジア向けを中心に11ヵ月連続のプラス。
  2. 紙・板紙の在庫は前月比2.0万トン減(紙1.0万トン減、板紙1.0万トン減)、紙、板紙とも前月の増加から減少。

〔主要品種〕

  1. 新聞用紙の国内出荷は前年同月比3.7%減。前月に続き主要品種の中では落ち幅は最大。
  2. 印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比1.1%減、6ヵ月連続のマイナス。前々年同月比では16.5%減。輸出は横ばい(0.0%増)、14ヵ月連続のプラスも、数量、伸び率とも大きく後退。
  3. 包装用紙及び板紙の国内出荷は、猛暑の反動等もあり、回復に足踏み感(包装用紙3.0%増、段ボール原紙3.4%増、白板紙0.6%減)。前々年同月比では08年9月の特殊要因(価格修正に伴う仮需)もあり落ち幅は拡大(包装用紙20.8%減、段ボール原紙15.1%減、白板紙16.1%減)。

紙・板紙需給速報 2010年9月 Excel

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平成22年11月3日(水)Vol.230

軽除く新車販売、前月比増でも前年比2ヵ月連続減

軽自動車は前年比・前月比とも32%減

自販連、軽自連が2010年10月の国内自動車販売台数速報発表

 
日本自動車販売協会連合会はこのほど、2010年10月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。それによると、新車販売台数合計は前月比で37.4%の大幅減で、前年同月比でも26.7%の大幅減の19万3 258台で、前年同月比2ヵ月連続の減少となった。エコカー減税のなくなったことが大きく響いた。

10月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が8万5 551台と前月比では39.1%の大幅減、前年同月比でも21.0%の大幅減を示し、小型乗用車も8万6 090台で前月比37.9%の大幅減、前年同月比でも35.1%の大幅減となり、乗用車計で前月比38.2%の大幅減、前年同月比でも28.8%の大幅減となった。貨物車は普通・小型を合わせて2万968台で前月比29.1%の大幅減、前年同月比では小幅ながら3.7%の減を示した。バスは649台で前月比19.1%の大幅減、前年同月比でも25.3%の大幅減を示した。

一方、全国軽自動車協会連合会もこのほど、2010年10月の軽四輪自動車販売台数速報を発表したが、新車販売台数合計は11万70台で前月比・前年同月比とも32.0%の大幅減となった。

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