No.299:生産・出荷5ヵ月連続減、在庫2ヵ月連続減 鉄連 2011年7月普通鋼鋼材需給速報発表
No.300: 原油輸入 5ヵ月連続前年比減、燃料油生産 前年比減、 エネ庁 2011年石油統計速報発表
No.301:四輪車10ヵ月連続、二輪車3ヵ月連続前年比割れ 自工会 2011年7月の自動車生産実績速報発表
No.302:軽除く新車販売前年比11ヵ月連続減 軽自動車前年比15.6%減 自販連、軽自連が2011年8月の国内自動車販売台数速報発表

平成23年9月21日(水)Vol.303

粗鋼 前月比2.7%減、前年同月比0.1%増

鉄連 20111年8月の鉄鋼生産概況発表

 
日本鉄鋼連盟は9月20日、2011年8月の鉄鋼生産概況を発表した。概要は次の通り。

2011年8月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼は前月比では減少したが、前年同月比は増加した。熱間圧延鋼材は、前月比では増加したが、前年同月比は減少した。

銑鉄生産は695.9万トンと前月に比べ10.8万トン、1.5%減少、前年同月比1.7%増加となり、前年同月比では6ヵ月振りの増加となった。なお、8月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。

粗鋼生産は890.8万トンと、前月比24.4万トン、2.7%減少、前年同月比0.1%増加となり、前年同月比で6ヵ月振りの増加となった。8月の1日当たり粗鋼生産は28.74万トンで、7月の同29.52万トン比2.7%減だった。

炉別生産をみると、転炉鋼が706.5万トンと前月比1.9%減(前年同月比0.1%増)、電炉鋼が184.3万トンと同5.6%減(同0.3%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が6ヵ月振りの増加、電炉鋼は2ヵ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が683.8万トンと前月比4.3%減(前年同月比1.8%減)、特殊鋼が206.9万トンと同3.1%増(同6.9%増) となり、前年同月比では普通鋼は2ヵ月振りの減少、特殊鋼は6ヵ月振りの増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は792.2万トンと前月に比べ8.4万トン、1.1%増(前年同月比0.7%減)と、前年同月比では6ヵ月連続の減少となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は625.5万トンと前月比6.1万トン、1.0%増(前年同月比0.9%減)となり、前年同月比では6ヵ月連続の減少となった。

品種別では、条鋼類は133.9万トン、前月比1.9%減(前年同月比5.1%増)で、前年同月比では4ヵ月振りの増加となった。鋼板類は484.6万トン、同1.6%増(同2.5%減)となり、前年同月比では7ヵ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が375.7万トン(前月比0.3%増、前年同月比1.4%減)と、前年同月比で7ヵ月連続の減少となった。厚板は102.5万トン(同6.4%増、同6.0%減)と、前年同月比で2ヵ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が66.3万トン(同5.1%減、同5.7%増)と前年同月比で2ヵ月連続の増加となった。H形鋼は24.8万トン(同16.2%増、同7.1%増)と同3ヵ月振りの増加、大形形鋼は8.6万トン(同8.1%減、同5.3%増)と同6ヵ月連続の増加、中小形形鋼は7.3万トン(同2.7%増、同26.3%増)と同4ヵ月振りの増加となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は166.6万トンと、前月に比べ2.3万トン、1.4%増(前年同月比0.2%減)となり、前年同月比では6ヵ月連続の減少となった。

全国鉄鋼生産高 2011年8月 Excel

全国鋼材生産高 2011年8月 Excel

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