No.325:前年比で生産8ヵ月連続減、出荷8ヵ月振り増 鉄連 2011年10月の普通鋼鋼材需給速報発表
No.326:燃料油生産 4ヵ月連続前年比減 エネ庁 2011年10月の石油統計速報発表
No.327:四輪車生産 2ヵ月振りに前年比増 自工会 2011年10月の自動車生産実績速報発表
No.328:軽除く新車販売前年比3ヵ月連続増加 軽自動車前年比7.6%増加 自販連、軽自連が2011年11月の国内自動車販売台数速報発表
No.329:輸出は前年比数量0.4%減でもドルベース22ヵ月増 鉄連 2011年10月の鉄鋼実績概況発表

平成23年12月2日(金)Vol.325

前年比で生産8ヵ月連続減、出荷8ヵ月振り増

鉄連 2011年10月の普通鋼鋼材需給速報発表

 
日本鉄鋼連盟は11月30日、2011年10月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。

10月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(631.3万トン)比17.7万トン・2.8%減の613.6万トンと8ヵ月連続の減少となった。また、前月比では15.7万トン・2.6%増加した。

10月の出荷は、国内向けは421.2万トンで、前年同月比では31.0万トン・8.0%増と8ヵ月振りの増加となった。また、前月比でも23.3万トン・5.9%増加した。輸出向けは207.5万トンで、前年同月比で4.0万トン・1.9%減となり、4ヵ月連続の減少となった。また、前月比でも7.2万トン・3.4%減少した。

この結果、出荷合計では、前年同月(601.7万トン)比27.0万トン・4.5%増の628.6万トンと8ヵ月振りの増加となった。また、前月比でも16.1万トン、2.6%の増加となった。

10月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(665.8万トン)比15.1万トン・2.3%減の650.7万トンで、2ヵ月連続の減少となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(527.2万トン)比12.5万トン・2.4%減の514.7万トンと2ヵ月連続の減少となった。また、問屋在庫は前月末(138.6万トン)比2.6万トン・1.9%減の136.0万トンと2ヵ月連続の減少となった。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(563.5万トン)比6.6万トン・1.2%減の556.9万トンと3ヵ月振りの減少となった。また、輸出船待在庫は前月末(102.3万トン)比8.5万トン・8.3%減の93.8万トンと2ヵ月連続の減少となった。なお、輸出船待在庫が100万トンを下回ったのは、2009年10月以来、24ヵ月振りである。

在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼板(6.8万トン減の68.0万トン)、鋼帯(幅600mm以上)(5.5万トン減の171.4万トン)、亜鉛めっき鋼板(5.3万トン減の105.3万トン)、冷延電気鋼帯(1.5万トン減の10.1万トン)であった。在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、小形棒鋼(3.1万トン増の57.3万トン)、軌条(1.5万トン増の3.3万トン)であった。

10月末の在庫率(在庫&出荷)は、前月末の108.7%から5.2ポイント低下し103.5%となったが、7ヵ連続して100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の141.6%から9.4ポイント低下し132.2%となった。

普通鋼鋼材需給速報 2011年10月 Excel

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平成23年12月2日(金)Vol.326

燃料油生産 4ヵ月連続前年比減

エネ庁 2011年10月の石油統計速報発表

 
資源エネルギー庁は11月30日、2011年10月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

1.原油の動向

10月の原油輸入量は1 676万?、前年同月比100.2%と2ヵ月連続して前年を上回った。輸入量の多い順に見ると、(1)サウジアラビア(506万?、前年同月比113.2%)、(2)アラブ首長国連邦(363万?、同102.3%)、(3)カタール(175万?、同100.1%)、(4)イラン(129万?、同102.3%)、(5)クウェート(104万?、同66.7%)、となっている。

なお、今月の中東依存度は84.3%、前年同月に比べ2.0ポイント減と前年を下回った。

2.燃料油の生産

燃料油の生産は1 488万?、前年同月比95.5%と4ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油及びA重油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は308万?、前年同月比99.3%と5ヵ月振りに前年を下回った。

輸出は231万?、同109.3%と4ヵ月振りに前年を上回った。

4.燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1 576万?、前年同月比100.3%と前年を上回った。油種別にみると、灯油、軽油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油及びA重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

燃料油の在庫は1 229万?、前年同月比100.9%と5ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、灯油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、軽油及びA重油は前年同月を下回った。

石油統計速報 2011年10月 Excel

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平成23年12月2日(金)Vol.327

四輪車生産 2ヵ月振りに前年比増

自工会 2011年10月の自動車生産実績速報発表

 
日本自動車工業会は11月30日、2011年10月の自動車生産実績速報を発表し

た。概要は次の通り。

【四輪車】

10月の四輪車生産台数は904 247台で、前年同月の751 420台に比べて152 827台・20.3%の増加となり、2ヵ月振りに前年同月を上回った。

10月の車種別生産台数と前年同月比は次のとおり。

◇ 乗用車

773 694台で128 929台・20.0%の増加となり、2ヵ月振りにプラス。このうち普通車は450 983台で63 533台・16.4%の増加、小型四輪車は210 166台で57 700台・37.8%の増加、軽四輪車は112 545台で7 696台・7.3%の増加。

◇ トラック

120 036台で22 255台・22.8%の増加となり、2ヵ月振りにプラス。このうち普通車は55 723台で13 229台・31.1%の増加、小型四輪車は24 144台で6 215台・34.7%の増加、軽四輪車は40 169台で2 811台・7.5%の増加。

◇ バス

10 517台で1 643台・18.5%の増加となり、5ヵ月連続のプラス。このうち大型は857台で250台・41.2%の増加、小型は9 660台で1 393台・16.9%の増加。

10月の国内需要は381 114台で、前年同月比25.2%の増加であった。うち乗用車320 780台で前年同月比27.6%の増加、トラック59 600台で同14.2%の増加、バス734台で同13.1%の増加。

輸出は前年同月比113.2%。(実績)

また、1~10月の生産累計は6 712 304台で、前年同期の8 79 084台に比べ1366このうち乗用車は5 729 144台で1 246 499台・前年同期比17.9%の減少、トラックは900 120台で114 511台・同11.3%の減少、バスは83 040台で5 770台

・同6.5%の減少であった。

【二輪車】

10月の二輪車生産台数は56 220台で、前年同月の58 205台に比べ1 985台

・3.4%の減少となり、2ヵ月連続で前年同月を下回った。

10月の車種別生産台数と前年同月比は次のとおり。

◇ 原付第一種

6 981台で352台 ・ 5.3%の増加。

◇ 原付第二種

6 595台で1 996台・ 23.2%の減少。

◇ 軽二輪車

9 903台で677台・ 6.4%の減少。

◇ 小型二輪車

32 741台で336台 ・ 1.0%の増加。

10月の国内需要(出荷)は30 157台で、前年同月比3.0%の増加となった。うち原付第一種16 531台で前年同月比1.4%の増加、原付第二種9 296台で同5.9%の減少、軽二輪車2 541台で同39.2%の増加、小型二輪車1 789台で同41.8%の増加。

輸出は前年同月比100.5%。(実績)

また、1~10月の生産累計は521 447台で、前年同期の550 712台に比べ29 265台・5.3%の減少であった。

このうち原付第一種は89 887台で17 237台・前年同期比23.7%の増加、原付第二種は56 767台で10 804台・同16.0%の減少、軽二輪車は86 525台で5 690台・同6.2%の減少、小型二輪車は288 268台で30 008台・同9.4%の減少であった。

四輪車生産実績速報 2011年10月 PDF

二輪車生産実績速報 2011年10月 PDF

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平成23年12月2日(金)Vol.328

軽除く新車販売前年比3ヵ月連続増加

軽自動車前年比7.6%増加

自販連、軽自連が2011年11月の国内自動車販売台数速報発表

 
販売台数速報を発表した。

それによると、新車販売台数合計は25万2 236台で、タイの洪水被害による減産が響いた前月に比べ1.7%の微増であったものの、前年同月比では24.1%の大幅で、前年同月比3ヵ月連続の前年同月比増となった。

11月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が11万6 709台と前月比9.1%の増、前年同月比で32.2%の大幅増を示し、小型乗用車は10万4 339台で前月比7.9%の減をみせながらも、前年同月比15.7%の2桁増となり、乗用車計では22万1 048台で前月比0.4%増と横這いながら、前年同月比23.9%の大幅増となった。貨物車は普通・小型を合わせて3万315台で前月比12.6%の2桁増で、前年同月比でも25.9%の大幅増となった。バスは873台で前月比18.9%の2桁増で、前年同月比でも24.5%の大幅増を示した。

一方、全国軽自動車協会連合会も同日、2011年11月の軽四輪自動車販売台数速報を発表したが、新車販売台数合計は14万3 331台と前月比で7.6%の増、前年同月比でも7.6%の増となった。

2011年11月新車販売台数速報 Excel

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平成23年12月2日(金)Vol.329

輸出は前年比数量0.4%減でもドルベース22ヵ月増

鉄連 2011年10月の鉄鋼実績概況発表

 
日本鉄鋼連盟は12月1日、2011年10月の鉄鋼輸出入実績概況を発表した。概

要は次の通り。

【輸出】

2011年10月の鉄鋼輸出実績(全鉄鋼ベース)の数量は340.0万トンであった。2011年10月の金額はドルベース42億5 208万ドル、円ベース3 261億円であった。

前年同月比でみると、数量は0.4%減と8ヵ月連続の減少となり、金額はドルベースでは11.2%増と22ヵ月連続の増加、円ベースでも2.3%増と2ヵ月振りの増加となった。前月比でみると、数量は3.0%増と2ヵ月振りの増加、金額はドルベースで0.2%減、円ベースでも0.6%減とともに2ヵ月連続の減少となった。

普通鋼鋼材計(217.1万トン)の前年同月比は2.4%減と2ヵ月連続の減少となった。内訳をみると、亜鉛めっき鋼板(40.3万トン、前年同月比7.8%減)が8ヵ月連続、冷延広幅帯鋼(27.8万トン、同15.4%減)が2ヵ月連続、形鋼(6.7万トン、同1.8%減)が 7ヵ月振り、溶鍛接鋼管(5.3万トン、同33.8%減)が2ヵ月振り、継目無鋼管(5.1万トン、同11.4%減)が2ヵ月振り、棒鋼(2.9万トン、同21.4%減)が3ヵ月連続で減少した。一方、熱延広幅帯鋼(74.0万トン、前年同月比10.8%増)が2ヵ月振り、厚板(28.8万トン、同0.8%増)が4ヵ月振り、電気鋼板(7.2万トン、同12.6%増)が2ヵ月振り、線材(4.3万トン、同19.0%増)が4ヵ月連続で増加した。また、前月比では、普通鋼鋼材計は3.2%減と2ヵ月連続で減少した。これを品種別にみると、溶鍛接鋼管(58.3%減)、線材26.7%減)、形鋼(11.8%減)、電気鋼板(10.2%減)、冷延広幅帯鋼(7.1%減)、継目無鋼管(6.1%減) 等が減少した。一方、棒鋼(40.7%増)、亜鉛めっき鋼板(6.7%増)、熱延広幅帯鋼(5.8%増)、厚板(3.1%増)等が増加した。

全鉄鋼ベースの仕向先別では、最大の韓国(65.0万トン、前年同月比19.7%減)が11ヵ月連続の減少、中国(53.1万トン、同11.4%減)が7ヵ月連続の減少、タイ(47.5万トン、同27.0%増)が4ヵ月連続の増加、台湾(35.0万トン、同17.2%増)が2ヵ月振りの増加、米国(13.2万トン、同44.4%増)が3ヵ月連続の増加となった。

【輸入】

2011年10月の普通鋼鋼材輸入量は47.9万トン、前年同月比で54.2%増と22ヵ月連続の増加となり、前月比でも53.6%増と2ヵ月振りの増加となった。

主要品種別にみると、熱延広幅帯鋼(18.3万トン、同47.6%増/3ヵ月連続増)、冷延広幅帯鋼(9.1万トン、同34.8%増/3ヵ月連続増)、亜鉛めっき鋼板(6.6万トン、同52.5%増/6ヵ月連続増)、厚板(6.5万トン、同2.8倍/9ヵ月連続増)、線材(2.8万トン、前年同月比34.0%増/2ヵ月連続増)、溶鍛接鋼管(1.0万トン、同28.2%増/9ヵ月連続増)、形鋼(0.8万トン、前年同月比20.3%増/3ヵ月連続増)、棒鋼(0.4万トン、前年同月比2.4倍/3ヵ月振り増)等が増加した。

仕入先別では、韓国(33.0万トン、前年同月比66.1%増)が24ヵ月連続の増加、台湾(7.3万トン、同35.2%増)が2ヵ月振りの増加、中国(7.1万トン、同32.1%増)が2ヵ月連続の増加となった。

鉄鋼輸出入実績概況 2011年10月 Excel

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