No.374:生産・在庫2ヵ月連続、出荷3ヵ月連続上昇 経産省 4月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表
No.375:前年比で生産2ヵ月振りの減、出荷3ヵ月連続増 鉄連 4月の普通鋼鋼材需給速報発表
No.376: 四輪車7ヵ月、二輪車5ヵ月連続前年比増 自工会 2012年4月の自動車生産速報発表
No.377: 生産量 前年比で粗鋼7.6%増、燃料油6.8%増 経産省・エネ庁が主要工業製品の4月統計速報発表
No.378: 燃料油生産2ヵ月連続前年比増 経産省 4月の石油統計速報発表
No.379: 軽除き前年比66.3%大幅増で9ヵ月連続、前月比も13%増 軽自動車 前年比106.4%増、前月比5.3%増 自販連、軽自連が2012年5月の国内新車販売台数速報発表

平成24年6月3日(日)Vol.374

生産・在庫2ヵ月連続、出荷3ヵ月連続上昇

経産省 4月の鉱工業生産・出荷・在庫速報発表

 
経済産業省は5月31日、4月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。概要は次の通り。

◇ 今月は、生産、出荷、在庫、在庫率とも上昇であった。

◇ 製造工業生産予測調査によると、5月低下の後、6月は上昇を予測している。

◇ 総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。

平成17年=100

注1:()内は前月における確報値・前月比。
注2:▲はマイナスを示す。
項目 季節調整済指数 原指数
指数 前月比(%) 指数 前年同月比(%)
生産 95.8 0.2 90.4 13.4
出荷 96.7 0.9 89.4 16.3
在庫 109.6 2.0 104.7 10.8
在庫率 122.9 6.6 120.8 ▲3.0

1. 4月の生産・出荷・在庫動向

【生産】

4月の生産は、前月比0.2%の上昇と2ヵ月連続の上昇(前年同月比は13.4%の上昇)となり、指数水準は95.8(季節調整済)となった。生産の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、化学工業(除.医薬品)、電気機械工業等であった。品目別にみると、普通乗用車、シャシー・車体部品、駆動伝導・操縦装置部品の順に上昇に寄与している。

【出荷】

4月の出荷は、前月比0.9%の上昇と3ヵ月連続の上昇(前年同月比は16.3%の上昇)となり、指数水準は96.7(季節調整済)となった。出荷の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、金属製品工業、電気機械工業等であった。

【在庫】

4月の在庫は、前月比2.0%の上昇と2ヵ月連続の上昇(前年同月比10.8%の上昇)となり、指数水準は109.6(季節調整済)となった。在庫の上昇に寄与した業種は、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業、化学工業(除.医薬品)等であった。4月の在庫率は、前月比6.6%の上昇と2ヵ月連続の上昇(前年同月比は▲3.0%の低下)となり、指数水準は122.9(季節調整済)となった。 

2. 製造工業生産予測調査

製造工業生産予測調査によると、5月は前月比▲3.2%の低下、6月は同2.4%の上昇を予測している。5月の低下は、輸送機械工業、情報通信機械工業、化学工業等により、6月の上昇は、電子部品・デバイス工業、電気機械工業、化学工業等による。

4月の実現率は▲2.2%、5月の予測修正率は▲1.2%となった。

製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比 %)

平成17年=100

注)▲はマイナスを示す。
平成24年4月 平成24年5月 平成24年6月
平成24年4月調査 1.0 ▲4.1
平成24年5月調査 ▲3.2 2.4

3. まとめ

4月の生産は、前月比0.2%の上昇となった。また、製造工業生産予測調査によると、5月低下の後、6月は上昇を予測している。総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。

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平成24年6月3日(日)Vol.375

前年比で生産2ヵ月振りの減、出荷3ヵ月連続増

鉄連 4月の普通鋼鋼材需給速報発表

 
日本鉄鋼連盟は5月31日、4月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。

4月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(590.6万トン)比10.9万トン・1.8%減の579.7万トンと2ヵ月振りの減少となった。また、前月比でも87.3万トン・13.1%減少した。

4月の出荷は、国内向けは368.8万トンで、前年同月比では15.4万トン・4.4%増と3ヵ月連続の増加となった。また、前月比では68.2万トン・15.6%減少した。輸出向けは200.1万トンで、前年同月比で14.2万トン・6.6%減となり、10ヵ月連続の減少となった。また、前月比では58.9万トン・22.7%減少した。

この結果、出荷合計では、前年同月(567.7万トン)比1.2万トン・0.2%増の568.9万トンと2ヵ月連続の増加となった。また、前月比では127.1万トン、18.3%の減少となった。

4月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(641.3万トン)比10.8万トン・1.7%増の652.1万トンで、3ヵ月振りの増加となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(495.9万トン)比17.1万トン・3.5%増の513.0万トンと2ヵ月振りの増加となった。また、問屋在庫は前月末(145.4万トン)比6.3万トン・4.3%減の139.1万トンと2ヵ月振りの減少となった。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(551.2万トン)比1.2万トン・0.2%増の552.4万トンと3ヵ月振りの増加となった。また、輸出船待在庫は前月末(90.1万トン)比9.7万トン・10.7%増の99.7万トンと2ヵ月振りの増加となった。

在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600mm以上)(4.1万トン増の160.6万トン)、鋼管(4.0万トン増の50.4万トン)、小形棒鋼(2.4万トン増の72.7万トン)、大形形鋼(1.3万トン増の8.3万トン)、その他の金属めっき鋼板(1.2万トン増の22.5万トン)、H形鋼(1.0万トン増の25.9万トン)であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、鋼板(2.0万トン減の66.1万トン)であった。

4月末の在庫率(在庫&出荷)は、前月末の92.1%から22.5ポイント上昇し114.6%となり、2ヵ振りに100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の126.1%から23.7ポイント上昇し149.8%となった。

普通鋼鋼材需給速報 2012年4月 Excel

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平成24年6月3日(日)Vol.376

四輪車7ヵ月、二輪車5ヵ月連続前年比増

自工会 2012年4月の自動車生産速報発表

 
日本自動車工業会は5月31日、2012年4月の自動車生産速報を発表した。概要は次の通り。

【四輪車】

4月の四輪車生産台数は799 474台で、前年同月の292 044台に比べて507 430台・173.8%の増加となり、7ヵ月連続で前年同月を上回った。

4月の車種別生産台数と前年同月比は次のとおり。

◇乗用車

692 011台で442 239台・177.1%の増加となり、7ヵ月連続のプラス。このうち普通車は388 240台で240 143台・162.2%の増加、小型四輪車は167 277台で115 001台・220.0%の増加、軽四輪車は136 494台で87 095台・176.3%の増加。

◇トラック

97 895台で57 547台・142.6%の増加となり、7ヵ月連続のプラス。このうち普通車は48 466台で32 983台・213.0%の増加、小型四輪車は18 364台で10 602台・136.6%の増加、軽四輪車は31 065台で13 962台・81.6%の増加。

vバス

9 568台で7 644台・397.3%の増加となり、2ヵ月連続のプラス。このうち大型は913台で623台・214.8%の増加、小型は8 655台で7 021台・429.7%の増加。

4月の国内需要は359 631台で、前年同月比93.7%の増加であった。うち乗用車306 261台で前年同月比99.5%の増加、トラック52 368台で同65.1%の増加、バス1 002台で同139.1%の増加。

また、1~4月の生産累計は3 573 506台で、前年同期の2 197 744台に比べ1 375 762台・62.6%の増加であった。

このうち乗用車は3 88 286台で1 194 787台・前年同期比63.1%の増加、トラックは444 779台で166 289台・同59.7%の増加、バスは40 441台で14 686台・同57.0%の増加であった。

【二輪車】

4月の二輪車生産台数は44 267台で、前年同月の43 741台に比べ526台・1.2%の増加となり、5ヵ月連続で前年同月を上回った。

4月の車種別生産台数と前年同月比は次のとおり。

◇原付第一種

10 014台で 2 986台・42.5%の増加。

◇原付第二種

3 564台で 580台・19.4%の増加。

◇軽二輪車

6 449台で 1 061台・19.7%の増加。

◇小型二輪車

24 240台で 4 101台・14.5%の減少。

4月の国内需要(出荷)は36 437台で、前年同月比6.4%の増加となった。

うち原付第一種24 053台で前年同月比2.1%の減少、原付第二種6 217台で同8.7%の増加、軽二輪車3 189台で同45.6%の増加、小型二輪車2 978台で同69.1%の増加。

また、1~4月の生産累計は234 656台で、前年同期の194 168台に比べ40 488台・20.9%の増加であった。

このうち原付第一種は35 244台で5 412台・前年同期比18.1%の増加、原付第二種は15 330台で738台・同5.1%の増加、軽二輪車は27 365台で4 732台・同20.9%の増加、小型二輪車は156 717台で29 606台・同23.3%の増加であった。

四輪車生産実績速報 2012年4月 PDF

二輪車生産実績速報 2012年4月 PDF

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平成24年6月3日(日)Vol.377

生産量 前年比で粗鋼7.6%増、燃料油6.8%増

経産省・エネ庁が主要工業製品の4月統計速報発表

 
経済産業省と資源エネルギー庁はこのほど、平成24年4月の生産動態統計速報を発表した。それによると鉄鋼は粗鋼生産量が907.7万トンと前月比で2.6%減少したが、前年同月比で7.6%増加を示した。石油製品の生産量が燃料油計で1 506.0万Klと前月比で12.9%の2桁減を示したが、前年同月比では6.8%増加となった。

鉄鋼の4月の生産を品種別にみると、普通鋼の鋼帯が344.4万トンで前月比11.7%の2桁減だが、前年同月比で6.3%増。鋼板が96.9万トンで前月比12.5%の2桁減、前年同月比も8.1%減。棒鋼が83.8万トンで前月比4.6%減だが、前年同月比1.5%の微増。形鋼が49.1万トンで前月比6.0%、前年同月比7.5%ともに減。線材が13.7万トンで前月比16.8%、前年同月比も15.8%のともに2桁減。冷延広幅鋼帯は160.1万トンで前月比13.6%の2桁減だが、前年同月比4.6%増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は172.0万トンで前月比3.7%減だが、前年同月比14.4%の2桁増。めっき鋼材の亜鉛めっき鋼板は95.4万トンで前月比14.2%の2桁減だが、前年同月比4.1%増を示した。

一方、4月の石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて366.7万Klで前月比9.0%の減だが、前年同月比17.4%の2桁増。ガソリンが418.2万Klで前月比13.8%の2桁減、前年同月比も2.3%減。軽油が312.7万Klで前月比6.6%減だが、前年同月比10.1%の2桁増。灯油は125.0万Klで前月比45.3%、前年同月比も26.0%のともに大幅減。ナフサが164.8万Klで前月比1.8%の減だが、前年同月比24.1%の大幅増。ジェット燃料油が118.6万Klで前月比8.9%増、前年同月比40.9%の大幅増となった。

また、4月のコークス生産は281.0万トンで前月比、前年同月比ともに2.7%減。液化石油ガスの生産は34.9万トンで前月比0.9%の微増だが、前年同月比5.7減。石灰石の生産は1 064.8万トンで前月比13.0%の2桁減、前年同月比0.9%の微減。天然ガスは生産が2億7 787.3万?で前月比19.3の2桁減だが、前年同月比4.9%増となった。

鉄鋼統計速報 2012年4月 Excel

資源エネルギー統計速報 2012年4月 Excel

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平成24年6月3日(日)Vol.378

燃料油生産2ヵ月連続前年比増

経産省 4月の石油統計速報発表

 
資源エネルギー庁は5月31日、4月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

1.原油の動向

4月の原油輸入量は1 875万Kl、前年同月比110.2%と3ヵ月連続して前年を上回った。輸入量の多い順に見ると次の通り。

(1)サウジアラビア(511万Kl、前年同月比109.7%)

(2)アラブ首長国連邦(478万Kl、同120.1%)

(3)カタール(215万Kl、同144.4%)

(4)クウェート(155万Kl、同161.0%)

(5)ロシア(106万Kl、同153.9%)

なお、今月の中東依存度は83.1%、前年同月に比べ1.4ポイント減と5ヵ月連続して前年を下回った。

2.燃料油の生産

燃料油の生産は1 506万Kl、前年同月比106.8%と2ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油、軽油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ガソリン、灯油及びA重油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は306万Kl、前年同月比91.9%と6ヵ月振りに前年を下回った。

輸出は208万Kl、同175.9%と6ヵ月振りに前年を上回った。

4.燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1 500万Kl、前年同月比104.7%と5ヵ月連続して前年を上回った。油種別にみると、ガソリン及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油及びA重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

燃料油の在庫は1 100万Kl、前年同月比91.3%と3ヵ月連続して前年を下回った。油種別にみると、ジェット燃料油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

石油統計速報 2012年4月 Excel

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平成24年6月3日(日)Vol.379

軽除き前年比66.3%大幅増で9ヵ月連続、前月比も13%増

軽自動車 前年比106.4%増、前月比5.3%増

自販連、軽自連が2012年5月の国内新車販売台数速報発表

 
日本自動車販売協会連合会は6月1日、2012年5月の軽自動車除く国内新車販売台数速報を発表した。

それによると、軽自動車を除く新車販売台数合計は23

6 366台で、前年同月比66.3%の大幅増で9ヵ月連続の増となり、前月比でも13.1%の2桁増となった。

5月の販売台数を車種別にみると、普通乗用車が9

9 118台と前年同月比73.0%の大幅増で、前月比も14.2%の2桁増。小型乗用車は11

1 700台で前年同月比56.8%の大幅増で、前月比も11.4%の2桁増。これにより乗用車計では21

818台で前年同月比64.0%の大幅増で、前月比も12.7%の2桁増となった。貨物車は普通・小型を合わせて2

4 812で前年同月比86.2%の大幅増で、前月比も18.5%の2桁増となった。バスは736台で前年同月比158.2%増と2.5

を示したが、前月比では26.5%の大幅減を示した。

一方、全国軽自動車協会連合会も同日、2012年5月の軽四輪自動車販売台数速報を発表した。新車販売台数合計は15

8 584台と前年同月比で106.4%増と2倍の増加を示し、前月比では5.3%増となった。

2012年5月新車販売台数速報 Excel

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