No.401:粗鋼生産 前月比0.5%減、前年同月比3.3%増 鉄連 2012年8月の鉄鋼生産概況速報を発表
No.402:国内出荷3ヵ月連続減、輸出5ヵ月振り減 製紙連合 2012年8月の紙・板紙需給速報発表

平成24年9月22日(土)Vol.401

粗鋼生産 前月比0.5%減、前年同月比3.3%増

鉄連 2012年8月の鉄鋼生産概況速報を発表

 
日本鉄鋼連盟は9月20日、2012年9月の鉄鋼生産概況速報を発表した。概要は次の通り。

2012年8月の鉄鋼生産は、銑鉄は前月比、前年同月比とも増加した。粗鋼、熱間圧延鋼材は前月比では減少したが、前年同月比では増加した。

銑鉄生産は719.4万トンと前月に比べ9.0万トン、1.3%増加、前年同月比3.4%増加となり、前年同月比では6カ月連続の増加となった。なお、8月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。

粗鋼生産は920.8万トンと、前月比4.4万トン、0.5%減少、前年同月比3.3%増加となり、前年同月比で6カ月連続の増加となった。8月の1日当たり粗鋼生産は29.70万トンで、7月の同29.84万トン比0.5%減だった。

炉別生産をみると、転炉鋼が738.5万トンと前月比2.2%増(前年同月比4.5%増)、電炉鋼が182.3万トンと同10.0%減(同1.2%減)となり、前年同月比でみると転炉鋼が5カ月連続の増加、電炉鋼は14カ月振りの減少となった。

鋼種別生産では、普通鋼が722.5万トンと前月比0.8%増(前年同月比5.6%増)、特殊鋼が198.2万トンと同4.8%減(同4.0%減)となり、前年同月比では普通鋼は3カ月連続の増加、特殊鋼は7カ月振りの減少となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は798.5万トンと前月に比べ6.1万トン、0.8%減(前年同月比0.1%増)と、前年同月比では6カ月連続の増加となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は636.2万トンと前月比6.3万トン、1.0%増(前年同月比1.3%増)となり、前年同月比では6

カ月連続の増加となった。 品種別では、条鋼類は142.3万トン、前月比4.3%減(前年同月比5.5%増)で、前年同月比では3カ月連続の増加となった。鋼板類は485.8万トン、同2.2%増(同0.2%減)となり、前年同月比では3カ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が385.8万トン(前月比4.4%増、前年同月比2.5%増)と、前年同月比で3カ月振りの増加となった。厚板は94.6万トン(同4.4%減、同7.7%減)と、前年同月比で2カ振りの減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が66.5万トン(同10.9%減、同0.1%減)と前年同月比で14カ月振りの減少となった。H形鋼は27.7万トン(同7.0%増、同11.6%増)と同3カ月連続の増加、大形形鋼は8.2万トン(同0.8%増、同6.5%減)と同2カ月連続の減少、中小形形鋼は7.6万トン(同12.4%減、同1.5%減)と同2カ月振りの減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は162.3万トンと、前月に比べ12.4万トン、7.1%減(前年同月比4.1%減)となり、前年同月比では6カ月振りの減少となった。

全国鉄鋼生産高速報 2012年8月 Excel

全国鋼材生産高速報 2002年8月 Excel

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平成24年9月22日(土)Vol.402

国内出荷3ヵ月連続減、輸出5ヵ月振り減

製紙連合 2012年8月の紙・板紙需給速報発表

 
日本製紙連合会はこのほど、2012年8月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。

〔概況8月〕

紙・板紙の国内出荷は前年同月比4.2%減で、3ヵ月連続の減少となった。うち、紙は5.0%減で5ヵ月連続の減少、板紙は 3.1%減、前月の横ばいから減少した。主要品種は新聞用紙、衛生用紙を除き減少した。

紙・板紙の輸出は前年同月比8.2%減、量的には前月横ばいだが、板紙を中心にアジア向けの不振等から5ヵ月振りの減少となった。

紙・板紙の在庫は前月比38千トン増し、3ヵ月振りの増加となった。うち、紙は48千トンで3ヵ月振りの増、板紙は10千トンで2ヵ月連続の減だった。

〔主要品種〕

新聞用紙の国内出荷は前年同月比5.9%増、オリンピック関連等頁数の増加により7ヵ月連続の増加となった。

印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比10.9%減、5ヵ月連続の減少となった。輸入の高水準に、前年の価格修正による前倒し需要の反動等もあり、前年3月の大震災以来の2桁の減少だった。輸出は6.3%減で、主力の塗工紙を中心に5ヵ月振りの減少だった。

衛生用紙の国内出荷は前年同月比0.2%増とほぼ横ばいだが、製品輸入の一巡等もあり、4ヵ月連続の増加となった。

段ボール原紙の国内出荷は前年同月比1.9%減となった。青果物向けは一部回復したものの、家電向けは引き続き低調で、加えて一部需要業界の在庫調整等もあり、前月の微増から減少した。

包装用紙の国内出荷は前年同月比4.6%減、11ヵ月連続の減少となった。白板紙は9.7%減で、10ヵ月連続の減少となった。包装用紙、白板紙とも前年の価格修正以降前年割れの状態にある。

紙・板紙需給速報 2012年8月 PDF

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