No.470:生産は2ヵ月連続の前年比増、前月比は減 鉄連 4月の普通鋼鋼材需給速報発表

平成25年6月6日(木)Vol.470

生産は2ヵ月連続の前年比増、前月比は減

鉄連 4月の普通鋼鋼材需給速報発表

 
日本鉄鋼連盟は6月4日、4月の普通鋼鋼材需給速報を発表した。概要は次の通り。

4月の普通鋼鋼材生産は、前年同月(579.7万トン)比37.7万トン・6.5%増の617.4万トンと2ヵ月連続の増加となった。また、前月比では59.0万トン・8.7%減少した。

4月の出荷は、国内向けは382.1万トンで、前年同月比では13.5万トン・3.7%増と9ヵ月振りの増加となった。また、前月比では48.7トン・11.3%減少した。輸出向けは218.3万トンで、前年同月比で18.2万トン・9.1%増となり、10ヵ月連続の増加となった。また、前月比では48.9万トン・18.3%減少した。

この結果、出荷合計では、前年同月(568.7万トン)比31.7万トン・5.6%増の600.4万トンと2ヵ月連続の増加となった。また、前月比では97.6万トン・14.0%の減少となった。

4月末のメーカー・問屋在庫は、前月末(629.9万トン)比17.0万トン・2.7%増の646.9万トンで、3ヵ月振りの増加となった。内訳をみると、メーカー在庫が前月末(489.3万トン)比27.7万トン・5.7%増の517.0万トンと3ヵ月振りの増加となった。また、問屋在庫は前月末(140.6万トン)比10.6万トン・7.6%減の129.9万トンと3ヵ月振りの減少となった。

国内・輸出別では、国内向在庫が前月末(541.0トン)比1.2万トン・0.2%増の542.1万トンと3ヵ月振りの増加となった。また、輸出船待在庫は前月末(88.9万トン)比15.9万トン・17.9%増の104.8万トンと3ヵ月振りの増加となった。

在庫増減についてみると、在庫が前月末比1万トン以上増加した品種は、鋼帯(幅600㎜以上)(10.0万トン増の162.8万トン)、冷延広幅帯鋼(3.9万トン増の59.9万トン)、H形鋼(3.1万トン増の28.3万トン)、鋼板(2.7万トン増の60.2万トン)、小形棒鋼(1.7万トン増の68.1万トン)、中小形形鋼(1.0万トン増の9.7万トン)であった。一方、在庫が前月末比1万トン以上減少した品種は、亜鉛めっき鋼板(3.5万トン減の98.4万トン)、軌条(1.2万トン減の3.9万トン)、普通線材(1.2万トン減の4.3万トン)であった。

4月末の在庫率(在庫&出荷)は、前月末の90.2%から17.6ポイント上昇し107.8%となり、2ヵ月振りに100%を上回った。うち、国内在庫率は前月末の125.6%から16.3ポイント上昇し141.9%となった。

普通校鋼材需給速報 2013年4月 Excel

バックナンバー>>