No.756: 生産 3カ月連続前月比低下 経産省 1月の鉱工業・生産出荷・在庫速報発表
No.757: 燃料油生産 14カ月連続前年比減 エネ庁 1月の石油統計速報発表
No.758: 鋼材生産 5カ月連続減 燃料油生産 前年同月比14カ月連続減 経産省1月の生産動態統計速報発表

平成31年3月5日(火)Vol.756

生産 3カ月連続前月比低下

経産省 1月の鉱工業・生産出荷・在庫速報発表

経済産業省は2月28日、1月の鉱工業生産・出荷・在庫速報を発表した。それによると、生産は前月比3.7%低下となり、3カ月連続の前月比低下。この結果、基調判断は「生産は足踏みをしている」に下方修正された。

経産省では今回の特長として、①生産、出荷、在庫は低下、在庫率は上昇であった ②製造工業生産予測調査によると、2月は上昇、3月は低下を予測している ③総じてみれば、生産は足踏みをしている、としている。

1月生産は12業種が前月比低下

1月の鉱工業生産は、季節調整済指数100.8、前月比3.7%低下で、3カ月連続の前月比低下となった。昨年第4四半期の指数値105.1からみると、1月の指数値は大分低くなっており、昨年の最低値である1月と同レベルの低い水準である。本年第1四半期(1〜3月期)の鉱工業生産は、かなり低い水準からのスタートとなった。

1月の鉱工業生産を業種別にみると12業種が前月比低下、3業種が前月比上昇となった。12月は6業種で前月比低下したが、1月はより幅広い業種で低下がみられたた。

生産の低下寄与の大きかった業種としては自動車工業、電気・情報通信機械工業、生産用機械工業が挙げられる。他方、上昇寄与業種としては輸送機械工業(自動車工業除く)、無機・有機化学工業、石油・石炭製品工業が挙げられる。自動車工業では普通乗用車、自動車用エンジン等の低下寄与が大きく、電気・情報通信機械工業ではリチウムイオン蓄電池、放送装置等で低下寄与が大きくなっていた。生産用機械工業ではショベル系掘削機械、産業用ロボット等が低下している。

出荷も前月比低下

1月の鉱工業出荷は指数値99.2、前月比マイナス4.0%と2カ月振りの前月比低下となった。指数レベルは、平成28年6月以来の低水準となっている。

業種別には自動車工業、輸送機械工業(自動車工業除く)、生産用機械工業が低下したが、石油・石炭製品工業、化学工業(無機・有機化学工業・医薬品除く)が上昇した。

自動車工業では生産と同様、普通乗用車、自動車用エンジン等が低下し、輸送機械工業(自動車工業除く)では鋼船等が低下した。生産用機械工業は生産と同様、ショベル系掘削機械、産業用ロボット等が低下した。

財の需要先の用途別分類である財別出荷指数をみると、生産財の出荷は前月比2.5%低下、最終需要財の出荷は前月比5.2%低下だった。

生産財については、鉱工業生産の低下もあり、鉱工業用生産財は前月比2.8%低下したが、その他用生産財は前月比0.4%の低下にとどまった。

最終需要財は、非耐久消費財の出荷が上昇したものの、資本財(輸送機械除く)や耐久消費財、建設財で出荷が低下し、全体では出荷は前月比5.2%低下することになった。

在庫は前月比低下

1月の鉱工業在庫は指数値101.6、前月比−1.5%と3カ月振りの前月比低下となった。出荷は低下したものの、生産も低下する中で在庫は積み上がる姿にはならなかった。

基調は「生産、足踏み」に引き下げ

本年1月の鉱工業生産は、3カ月連続の前月比マイナスだった。1月初旬の企業の生産計画の集計結果からは、上方バイアスを補正すると前月比2.3%の低下が想定されていたが、実際には幅広い業種で生産の低下が見られた結果、前月比で−3.7%と、想定を上回る生産低下となった。

生産指数の後方3カ月移動平均値を見ると103.4となり、第4四半期の105.1から低下し、自然災害の影響のあった昨年第3四半期の103.1に近い水準まで低下している。

12月までは鉱工業生産の基調判断については、「生産は緩やかな持ち直し」として来たところだが、1月はこれらの結果を踏まえ、「生産は足踏みをしている」に下方修正したいと考えたい。

製造工業生産予測調査

主要企業の生産計画を調査した製造工業生産予測調査によると、2月は前月比5.0%の上昇、3月は同-1.6%の低下となった。

2月の上昇業種

輸送機械工業、生産用機械工業、電気・情報通信機械工業等

3月の低下業種

輸送機械工業、電気・情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業等

製造工業生産予測調査(生産計画から見る生産動向)

(季節調整済前月比)

2019年2月見込み 2019年3月見込み
2019年2月調査(今回) 5.0 -1.6
2019年1月調査(前回) 2.6

(%) 2015年=100

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平成31年3月5日(火)Vol.757

燃料油生産 14カ月連続前年比減

エネ庁 1月の石油統計速報発表

資源エネルギー庁は1月31日、平成30年12月の石油統計速報を発表した。概要は次の通り。

1.原油の動向

1月の原油輸入量は1,602万㎘、前年同月比95.0%と3カ月連続で前年を下回った。 輸入量の多い順にみると

(1)サウジアラビア(669万㎘、前年同月比110.7%)

(2)アラブ首長国連邦(415万㎘、同102.8%)

(3)カタール(127万㎘、同85.1%)

(4)クウェート(110万㎘、同71.3%)

(5)ロシア(71万㎘、同151.6%)となっている。

1月の中東依存度は88.1%、前年同月に比べ1.4ポイント減と5カ月連続で前年を下回った。

2.燃料油の生産

燃料油の生産は1,513万㎘、前年同月比99.6%と14カ月連続で前年を下回った。油種別にみると、ナフサ、ジェット燃料油、灯油及び軽油は前年同月を上回ったが、ガソリン、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

3.燃料油の輸入、輸出

燃料油の輸入は292万㎘、前年同月比82.9%と5カ月振りで前年を下回った。輸出は310万㎘、前年同月比123.9%と3カ月振りで前年を上回った。

4.燃料油の国内販売

燃料油の国内販売は1,543万㎘、前年同月比96.0%と3カ月連続で前年を下回った。油種別にみると、ナフサ及び軽油は前年同月を上回ったが、ガソリン、ジェット燃料油、灯油、A重油及びB・C重油は前年同月を下回った。

5.燃料油の在庫

燃料油の在庫は965万㎘、前年同月比106.0%と3カ月連続で前年を上回った。油種別にみると、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油、A重油及びB・C重油は前年同月を上回ったが、ジェット燃料油は前年同月を下回った。

※添付資料

石油需給概要 平成31年1月 Excel

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平成31年3月5日(火)Vol.758

鋼材生産 5カ月連続減

燃料油生産 前年同月比14カ月連続減

経産省1月の生産動態統計速報発表

経済産業省は2月28日、平成31年1月の生産動態統計速報を発表した。それによると粗鋼生産量は814.2万トンと前月比3.8%、前年同月比9.8%のともに減となり、前年同月比では5カ月連続の減となった。

また、石油製品生産量は燃料油計が1,512.6万㎘と前月比1.0%減で、前年同月比0.4%の微減となり、前年同月比では14カ月連続の減となった。

【1月の鉄鋼生産】

銑鉄生産は604.3万トンと前月比2.3%減で、前年同月比11.9%の2桁減となり、前年同月比では5カ月連続の減少となった。

炉別生産では、転炉鋼が612.9万トンと前月比2.5%減で、前年同月比11.6%の2桁減。電炉鋼が201.2万トンと前月比7.5%、前年同月比3.9%のともに減となった。前年同月比では転炉鋼は5カ月連続の減少、電炉鋼は3カ月振りの減少となった。

鋼種別生産では、普通鋼が615.0万トンと前月比4.7%、前年同月比9.8%のともに減。特殊鋼が199.1万トンと前月比1.0%減、前年同月比9.8%減となった。前年同月比では普通鋼は5カ月連続の減少、特殊鋼は2カ月連続の減少となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は754.9万トンと前月比0.6%の微減で、前年同月比4.7%減となり、前年同月比では7カ月連続の減少となった。

普通鋼熱間圧延鋼材の生産は586.5万トンと前月比0.3%減、前年同月比5.4%減となり、前年同月比では2カ月連続の減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は168.5万トンと前月比1.8%減、前年同月比2.2%減となり、前年同月比では2カ月ぶりの減少となった。

主要品種の生産内訳をみると普通鋼では、鋼帯が340.2万トンと前月比横這いだが、前年同月比11.4%の2桁減。冷延広幅帯鋼が152.1万トンと前月比2.3%増だが、前年同月比5.0%減。鋼板が97.1万トンと前月比3.6%増で、前年同月比17.2%の2桁増。小形棒鋼が67.5万トンと前月比4.1%減だが、前年同月比2.8%増。H形鋼が32.2万トンと前月比0.1%の微増だが、前年同月比5.0%減。冷延電気鋼帯が9.9万トンと前月比12.0%が、前年同月比10.0%のともに2桁減。線材が15.2万トンと前月比6.3%増だが、前年同月比4.9%の微減となった。

特殊鋼では、熱間圧延鋼材が168.9万トンと前月比1.5%、前年同月比1.9%のともに減。冷延広幅鋼帯が25.0トンと前月比3.9%増だが、前年同月比1.8%減となった。

熱間鋼管では、普通鋼が37.8万トンと前月比2.6%、前年同月比8.0%のともに増。特殊鋼が12.6トンと前月比8.8%増だが、前年同月比10.5%の2桁減となった。

めっき鋼材では、亜鉛めっき鋼板が91.3万トンと前月比4.4%増だが、前年同月比2.6%減となった。

【1月の鉄鋼出荷】

1月の主要品種の出荷を品目別にみると、普通鋼の鋼帯が147.4万トンと前月比9.1%減で、前年同月比19.6%の2桁減。冷延広幅帯鋼が54.6万トンと前月比0.6%の微減だが、前年同月比6.3%増。鋼板が90.9万トンと前月比1.8%増で、前年同月比19.5%の2桁増。小形棒鋼が66.7万トンと前月比1.6%減だが、前年同月比1.9%増。H形鋼が32.6万㌧と前月比8.1%、前年同月比2.1%のともに増。線材が13.5万トンと前月比2.5%増だが、前年同月比9.8%減となった。

特殊鋼では熱間圧延鋼材が116.8万トンと前月比1.7%、前年同月比3.1%のともに減。冷延広幅帯鋼が22.4万トンと前月比1.9%減だが、前年同月比1.2%減となった。

熱間鋼管では普通鋼が31.9万トンと前月比0.2%の微減だが、前年同月比5.5%増。特殊鋼が11.6万トンと前月比1.8%減だが、前年同月比8.4%増となった。

めっき鋼板では、亜鉛めっき鋼板が83.0万トンと前月比2.1%減で、前年同月比も0.1%の微減となった。

【1月の石油生産】

1月の石油製品の生産を油種別みると、重油が249.7万㎘と前月比4.6%減で、前年同月比11.7%の2桁減。ガソリンが436.3万㎘と前月比5.6%、前年同月比3.8%のともに減。軽油が352.1万㎘と前月比7.0%減だが、前年同月比2.7%増。灯油が199.0㎘と前月比21.5%の大幅増で、前年同月比0.9%の微増。ナフサが173.4万㎘と前月比15.0%の2桁増で、前年同月比も9.9%増。ジェット燃料油が102.2万㎘と前月比7.7%減だが、前年同月比20.8%の大幅増。液化石油ガスが35.7万トンと前月比11.1%の2桁増で、前年同月比も14.9%の2桁減。アスファルトが32.4万トンと前月比77.6%の大幅増だが、前年同月比8.7%減。潤滑油が18.9万㎘と前月比1.7%、前年同月比4.3%のともに増となった。

【1月の石油出荷】

1月の石油製品の出荷をみると、燃料油計で1,798.2万㎘と前月比2.4%減で、前年同月比も0.3%の微減となった。油種別では重油が259.7万㎘と前月比3.5%増だが、前年同月比11.2%の2桁減。ガソリンが430.8万㎘と前月比11.1%減で、前年同月比も4.0%減。軽油が349.2万㎘と前月比10.6%の2桁減だが、前年同月4.9%増。灯油が241.0万㎘と前月比17.7%の2桁増だが、前年同月比2.5%減。ナフサが402.2万㎘と前月比1.3%、前年同月比4.7%のともに増。ジェット燃料油が115.3万㎘と前月比0.3%の微増で、前年同月比17.3%の2桁増。液化石油ガスが47.1万トンと前月比1.6%増だが、前年同月比3.6%減。アスファルトが17.1万トンと前月比11.3%、前年同月比も11.4%のともに2桁増。潤滑油が19.7万㎘と前月比8.0%、前年同月比1.1%のともに減となった。

【1月のコークス・石灰石】

1月のコークスの生産は279.2万トンと前月比1.1%増で、前年同月比0.3%の微増。出荷は67.3万トンと前月比10.8%の2桁減で、前年同月比も3.1%減となった。

1月の石灰石の生産は1,091.8万トンと前月比13.4%の2桁減だが、前年同月比1.6%増。出荷は881.1万トンと前月比11.0%の2桁減だが、前年同月比0.8%微増となった。

※添付資料

鉄鋼主要製品統計速報 平成31年1月分 Excel

資源エネルギー統計速報 平成31年1月分 Excel

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