No.79:鉄鋼、石油とも減産傾向示す 経済産業省が主要工業製品の10月生産速報発表

平成20年11月29日(土)Vol.79

鉄鋼、石油とも減産傾向示す

経済産業省が主要工業製品の10月生産速報発表

 
経済産業省は11月28日、主要工業製品の2008年10月の生産速報を発表した。

以下、鉄鋼と資源エネルギー関係に絞って概要をみると、まず鉄鋼は粗鋼生産量が10,097千トンで前月比0.1%の微増ながら、前年同月比で2.7%減となっているが、製品別にみるとほとんどの品目で景況の後退傾向が明確になっている。

一方、資源エネルギー関係では、石油製品の生産量が燃料油計で16,700千klと前月比5.8%増を示しながら、前年同月比では5.4%減となった。燃料油では、ジェット燃料油を除いた全品目で前月比増を示しながらも前年同月比では減少し、需要の落ち込みが現れている。

鉄鋼生産を品種別にみると、普通鋼の熱間圧延鋼材では、鋼板が1,239千トンで前月比8.7%の増、前年同月比4.9%増だが、鋼帯が3,967千トンで前月比5.6%減、前年同月比1.6%減。形鋼が593千トンで前月比5.8%減、前年同月比12.7%減。線材が208千トンで前月比0.1%微減、前年同月比1.0%減となった。

また、普通鋼の冷間仕上・冷延広幅鋼帯は2,059千トンで前月比1.0%増、前年同月比2.1%増。特殊鋼の熱間圧延鋼材は1,891千トンで前月比横ばい、前年同月比5.7%増。メッキ鋼材の亜鉛メッキ鋼板は1,310千トンで前月比5.0%増、前年同月比2.4%増となった。

石油生産を油種別にみると、重油がA重油とB・C重油を合わせて3,798千klで前月比5.4%増だが、前年同月比13.8%減。ガソリンが4,763千klで前月比8.2%増だが、前年同月比4.6%減。軽油が3,852千klで前月比5.4%増だが、前年同月比6.7%減。灯油が1,289千klで前月比5.4%増だが、前年同月比19.6%減。ナフサが1,661千klで前月比13.9%増だが、前年同月比3.1%減。ジェット燃料油が1,337千klで前月比15.3%減だが、前年同月比06%の微増となった。

また、コークスは3,265千トンで前月比4.5%増、前年同月比1.4%減。液化ガスは323千トンで前月比14.3%減、前年同月比12.3%減となった。

鉄鋼生産速報      2008年10月 Excel

資源エネルギー生産速報 2008年10月 Excel

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