No.95:粗鋼生産前月比14.2%減、前年同月比44.2%減 2008年4月~2月9,976万トン、前年同期比9.9%減 日本鉄鋼連盟、2009年2月の鉄鋼生産速報発表。減少記録更新

平成21年3月18日(水)Vol.95

粗鋼生産前月比14.2%減、前年同月比44.2%減

2008年4月~2月9976万トン、前年同期比9.9%減

日本鉄鋼連盟、2009年2月の鉄鋼生産速報発表。減少記録更新

 
日本鉄鋼連盟は3月18日、2009年2月の鉄鋼生産速報を集計し発表した。それによると、2月の鉄鋼生産は銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計) のいずれも、前月比、前年同月比とも大幅な減少となっている。

まず銑鉄生産をみると、439.4万トンと前月に比べ110.9万トン、20.1%減、前年同月比37.3%減となり、前年同月比では5ヵ月連続の減少となった。2008年4月から2月までの累計は、7,390.2万トンと、前年同期比7.9%減となった。2月の高炉稼働基数は前月比2基減の34基中25基であった。

次に粗鋼生産をみると、547.5万トンと前月比90.4万トン、14.2%減、前年同月比44.2%減で、前年同月比では5ヵ月連続の減少となった。2月の1日当たり粗鋼生産は19.6万トンで、1月の同20.6万トン比、1.0万トン、5.0%減だった。また、1968年6月の545.6万トン以来の低水準であった。前年同月比の減少率は、記録の残っている1949年1月以降、2009年1月の37.8%を超えて、最大となった。2008年4月から2月までの累計は、9,976.2万トンと、前年同期比9.9%減となった。

2月の炉別生産をみると、転炉鋼が417.6万トンと前月比17.9%減(前年同月比42.7%減)で、前年同月比で5ヵ月連続の減少となった。また、1968年11月の413.3万トン以来の低水準であった。電炉鋼は129.9万トンと同0.5%増(同48.4%減)となり、前年同月比で6ヵ月連続の減少となった。

2月の鋼種別生産では、普通鋼が456.5万トンと前月比11.9%減(前年同月比39.8%減)、特殊鋼が90.9万トンと同23.8%減(同59.2%減)となり、前年同月比では普通鋼が5カ月連続の減少、特殊鋼は4ヵ月連続の減少となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は474.6万トンと前月比69.2万トン、12.7%減(前年同月比47.0%減)と、前年同月比 では5カ月連続の減少となった。2008年4月から2月までの累計 は、8,838.5万トンと、前年同期比11.1%減となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は406.2万トンと前月比41.6万トン、9.3%減(前年同月比42.7%減)となり、前年同月比では5ヵ月連続の減少となった。2008年4月から2月までの累計は、7,072.0万トンと、前年同期比11.3%減となった。

品種別では、条鋼類は126.5万トン、前月比8.0%増(前年同月比33.1%減) で、前年同月比では8カ月連続の減少となった。一方、鋼板類は275.7万トン、前月比15.2%減(前年同月比46.3%減)で、前年同月比では5ヵ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が165.2万トン(前月比19.5%減、前年同月比57.9%減)と、前年同月比で5ヵ月連続の減少となった。厚板は106.9万トン(同7.1%減、同4.6%減)と、前年同月比で5カ月振りの減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が66.1万トン(同13.5%増、同22.9%減)と前年同月比で18カ月連続の減少となった。また、H形鋼は21.1万トン(同14.0%増、同45.2%減)と同6ヵ月連続の減少、大形形鋼は8.2万トン(同0.2%減、同30.7%減)と同5カ月連続の減少、中小形形鋼は4.9万トン(同24.3%減、同58.6%減)と同5カ月連続の減少となり、主要品種で減少傾向が続いている。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は68.4万トンと、前月に比べ27.6万トン、28.7%減(前年同月比63.2%減)となり、前年同月比では4カ月連続の減少となった。2008年4月から2月までの累計は、1,766.5万トンと、前年同期比10.5%減となった。

全国鉄鋼生産高速報 2009年2月 Excel

全国鋼材生産高速報 2009年2月 Excel

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