止まっているボールを打つ。実に単純なゲームである。
止まっているボールを打つゲームとして思い浮かぶのは、ゲートボールにゴルフ位だろうか?。

動いているボールを打つゲームには卓球、テニス、野球、バレーボール、サッカーなど数多い。
ゲートボールはクロッケーというゲームからヒントを得て、昭和22年に日本の北海道で誕生したゲームだそうだ。
5人1組で対抗するゲームで、自分のボールをいち早くゴールゲートに通過させて点数を競う団体競技である。

このため途中に他人ののボールがあるとそのボールを遠くに弾いたりして自分がより先にゴールしようと、言い方は大変失礼だが他人を蹴落として勝負するイメージがある。
(ルールを知らないので間違っているかも知れません)
それでもお互い様のことだから、余り角が立ったと言うことは聞かないが、時たま事件性のニュースになることもあるようだ。
ゴルフはどうだろうか?。

ゲートボール同様、止まっているボールを打つと言っても他人のボールを弾き飛ばそうとして打つ人はいない。
(間違って他人のボールを打ってしまう場合が時たまある、と聞いたことはある。)
4人一組で同じコースを回っていても、他人のボールは関係ない。
自分のボールが打ちやすいところに止まっているか、打ち難いところに止まっているかで次の打ち方が変わってくる。
上手な人はその使い分けが出来るが、何年やっても下手な人にはある意味止まっている場所は余り関係ない。
とは言っても、打ちやすいところに止まっているに越したことはない。
ゴルフは紳士のスポーツと良く言われている。さすがに紳士の国イギリスで発祥したゲームだけのことはある。が、本当だろうか?。
ゴルフはスコアを自主申告するゲームで、一緒に回っている仲間がお互いのスコアをチェックする審判も兼ねているのだそうだ。(初心者は自分のスコアを数えるのに精一杯で他人のスコアまで気が回らないらしい。)

しかし、案に相違して良く聞く話としては、谷に落としたボールが中々見つからないので周りに人がいないことを良いことに、ポケットから別のボールを取り出して恰もそこにあったかのように、「あったー!」と自主申告?することだ。

又、誰も見ていないことを良いことに手で放り投げたり、足で蹴飛ばしたり、これを専門用語で5番ハンド(手の5番)、9番フット(足の9番)などとも呼んでいるそうだ。
これでは紳士のスポーツを冒涜するものだ。
正直に申告している人には許せない行為であろう。

コンプライアンス(法令遵守)が強く求められている今日、ゲームの中でも基本的なルールはお互いが守る、それによってお互いが信頼し合う、そのことが大事なのではないだろうか?技量を磨き上げることは大事なことだが、スコアに拘って過少申告して信頼を失わぬよう、楽しくゲームをして行きたいものである。

そこで1句 「信頼を 勝ち得た時が ナイス・パー!」 お粗末でした。

(2008/12/19)