組合員の皆様へ

会長就任ご挨拶

全国海運組合連合会
会長 藏本 由紀夫

 このたび、理事会並びに総会の総意を得て、会長の大役をおおせつかることになりました藏本です。業界の課題が山積する中でこの重責をお引き受けするのは、とても身の引き締まる思いがいたします。

 さて皆様ご承知の通り、現在、内航海運業界は船員と船舶の2つの高齢化問題、とりわけ船員不足問題の深刻化に加えて、暫定措置事業終了後の業界のあり方・方向をどうするのかという課題にも直面しています。

 そして業界を取り巻く環境は激変しつつあります。例えば日本全体の労働者不足がますます厳しくなる中での働き方改革の推進、環境規制の強化などの制度変化や船舶運航・管理システムのディジタル化の進展といった技術革新、あるいは米中貿易戦争を直接のきっかけとする世界経済の先行き不安等、これらの変化の中で、我々内航海運事業者は業界内部の課題に対応していかなければならず、これまで以上の難しさが予想されます。

 一方、全海運は内航業界5組合の中で会員数が最大であるとともに中小零細事業者が多く、船種も多様なことから、様々な立場からの意見を業界活動に反映させることができます。全海運はこれらの特徴から内航海運業界全体をこれまで支えてきましたし、今後も業界の課題解決や業界のあり方・方向の決定に強く関与していくべき組合であると考えています。

 私事ではございますが、全海運の理事に就任後 25年近く業界活動に携わって参りました。その間、船腹調整事業の終了から暫定措置事業への移行にも立ち会い、その後、暫定措置事業プロジェクトチームや活性化プロジェクトチームの委員長も10年近く務めさせて頂きました。

 そして、僅か5年ではありますが199G/T型小型船にも乗船していた経験から、現場の意見を積極的に取り入れ、私なりのやり方で会社経営や業界活動に向き合ってきたつもりです。

 私のこれらのわずかながらの経験を踏まえて、全海運という組合組織の特徴を活かして、現在、業界が直面している課題の解決に取り組んでいきたいと思っています。そのためには全海運という組織を構成する事業者一人一人の意見を聞ける環境づくりをはじめ、風通しのよい組織作りを徹底することが重要であり、そのためにもみなさまの協力と団結が必要不可欠です。

 当連合会を組織する事業者の皆さんと共に、山積する課題に取り組んで参りたいと思っておりますので、引き続きのご指導とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願いし、就任の挨拶に代えさせて頂きます。


 


 令和元年年6月19日