No.207:粗鋼生産前年同月比9ヵ月連続増 鉄連、2010年7月鉄鋼生産概況速報発表

平成22年8月24日(火)Vol.207

粗鋼生産前年同月比9ヵ月連続増

鉄連、2010年7月鉄鋼生産概況速報発表

 
日本鉄鋼連盟はこのほど、2010年7月の鉄鋼生産概況速報を発表した。それによると、粗鋼生産は前月比1.4%減少したものの、前年同月比20.4%増加となり、前年同月比で9ヵ月連続の増加となり、3ヵ月連続で900万トン台に乗せた。概要は次の通り。

2010年7月の鉄鋼生産動向をみると、銑鉄は前月比、前年同月比とも増加した。粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)は前月比では減少したが、前年同月比では増加した。

銑鉄生産は708.5万トンと前月に比べ24.5万トン、3.6%増加、前年同月比24.6%増加となり、前年同月比では9ヵ月連続の増加となった。

7月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。

粗鋼生産は922.2万トンと、前月比13.4万トン、1.4%減少、前年同月比20.4%増加となり、前年同月比で9ヵ月連続の増加となり、3ヵ月連続で900万トン台に乗せた。7月の1日当たり粗鋼生産は29.75万トンで、6月の同31.19万トン比1.44万トン、4.6%減だった。

炉別生産をみると、転炉鋼が731.6万トンと前月比1.4%増(前年同月比21.6%増)、電炉鋼が190.7万トンと同10.9%減(同16.0%増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が9ヵ月連続の増加、電炉鋼は8ヵ月連続の増加となった。

鋼種別生産では、普通鋼が710.0万トンと前月比2.1%減(前年同月比13.1%増)、特殊鋼が212.2万トンと同1.0%増(同53.4%増)となり、前年同月比では普通鋼が9ヵ月連続の増加、特殊鋼は8ヵ月連続の増加となった。

熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は800.6万トンと前月に比べ47.2万トン、5.6%減(前年同月比17.2%増)と、前年同月比では8ヵ月連続の増加となった。

普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は628.7万トンと前月比42.6万トン、6.3%減(前年同月比10.7%増)と、前年同月比では9ヵ月連続の増加となった。

品種別では、条鋼類は138.1万トン、前月比11.3%減(前年同月比2.7%減)で、前年同月比では8ヵ月振りの減少となった。鋼板類は483.9万トン、同5.1%減(同15.0%増)となり、前年同月比では9ヵ月連続の増加となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が378.2万トン(前月比6.0%減、前年同月比15.4%増)と、前年同月比で9ヵ月連続の増加となった。厚板は100.0万トン(同0.4%減、同13.7%増)と、前年同月比で5ヵ月連続の増加となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が66.6万トン(同10.1%減、同3.9%減)が前年同月比で2ヵ月連続の減少となった。H形鋼は25.1万トン(同18.1%減、同3.2%減)と同8ヵ月振りの減少、大形形鋼は7.2万トン(同15.3%減、同12.8%減)と同3ヵ月連続の減少、中小形形鋼は7.7万トン(同14.6%減、同8.4%減)と同8ヵ月振りの減少となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は171.9万トンと、前月に比べ4.6万トン、2.6%減(前年同月比49.0%増)となり、前年同月比では8ヵ月連続の増加となった。

全国鉄鋼生産高(速報) 2010年7月 Excel

全国鋼材生産高(速報) 2010年7月 Excel

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