平成25年10月22日（火）Vol.501
9月前月比1.5％増、前年同月比5.5％増
鉄連 2013年9月の鉄鋼生産速報発表
日本鉄鋼連盟は18日、9月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。
2013年9月の鉄鋼生産は、銑鉄は前月比では減少したが、前年同月比は増加した。粗鋼、熱間圧延鋼材は前月比、前年同月比とも増加した。
銑鉄生産は693.2万トンと前月に比べ21.1万トン、3.0％減少、前年同月比3.2％増加となり、前年同月比では2ヵ月振りの増加となった。7～9月では2 133.4万トン(前年同期比1.5％増)、4～9月では4 224.3万トン(同2.1％増)となった。なお、9月末の高炉稼働基数は前月同様の33基中27基であった。
粗鋼生産は928.5万トンと、前月比14.1万トン、1.5％増加、前年同月比5.5％増加となり、前年同月比で2ヵ月振りの増加となった。9月の１日当たり粗鋼生産は30.95万トンで、8月の同29.50万トン比4.9％増だった。また、7～9月では2 772.0万トン(前年同期比1.7％増)、4～9月では5 579.3万トン(同1.9％増)となった。
炉別生産をみると、転炉鋼が713.8万トンと前月比2.0％減(前年同月比5.3％増)、電炉鋼が214.7万トンと同15.6％増(同6.1％増)となり、前年同月比でみると転炉鋼が2ヵ月振りの増加、電炉鋼は2ヵ月連続の増加となった。
鋼種別生産では、普通鋼が724.8万トンと前月比2.1％増(前年同月比5.0％増)、特殊鋼が203.6万トンと同0.5％減(同7.4％増)となり、前年同月比では普通鋼は2ヵ月振りの増加、特殊鋼は3ヵ月連続の増加となった。
熱間圧延鋼材（普通鋼、特殊鋼の合計）生産は824.2万トンと前月に比べ23.1万トン、2.9％増(前年同月比5.6％増)と前年同月比では2ヵ月振りの増加となった。また、7～9月では2 431.1万トン(前年同期比1.8％増）、4～9月では4 856.7万トン（同1.3％増）となった。
普通鋼熱間圧延鋼材（一般）の生産は651.4万トンと前月比15.2万トン、2.4％増(前年同月比4.7％増)となり、前年同月比では2ヵ月振りの増加となった。7～9月では1 919.8万トン(前年同期比1.7％増)、4～9月では3 840.2万トン(同2.0％増)であった。
品種別では、条鋼類は173.3万トン、前月比11.9％増(前年同月比14.9％増)で、前年同月比では7ヵ月連続の増加となった。鋼板類は471.5万トン、同1.0％減(同1.1％増)となり、前年同月比では4ヵ月振りの増加となった。
主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が374.2万トン(前月比3.0％減、前年同月比1.3％増)と、前年同月比で2ヵ月振りの増加となった。厚板は91.8万トン(同8.8％増、同1.7％増)と、前年同月比で14ヵ月振りの増加となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が82.0万トン(同15.5％増、同9.4％増)と前年同月比で2ヵ月連続の増加となった。Ｈ形鋼は36.5万トン(同7.0％増、同26.1％増)と同16ヵ月連続の増加、大形形鋼は7.8万トン(同3.0％減、同7.7％増)と同9ヵ月振りの増加、中小形形鋼は9.8万トン(同21.5％増、同14.6％増)と同5ヵ月連続の増加となった。
特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は172.8万トンと、前月に比べ7.9万トン、4.8％増(前年同月比9.0％増)となり、前年同月比では14ヵ月振りの増加となった。7～9月では511.3万トン(前年同期比2.3％増)、4～9月では1 016.5万トン(同1.2％減)であった。
全国鉄鋼生産高 2013年9月 Excel
全国鋼材生産高 2013年9月 Excel
