No.611:粗鋼生産5ヵ月連続前年比減 鉄連 1月の鉄鋼生産速報発表
No.612:国内出荷 前年比10ヵ月連続減 製紙連合 1月の紙・板紙需給速報発表

平成27年2月24日(火)Vol.611

粗鋼生産5ヵ月連続前年比減

鉄連 1月の鉄鋼生産速報発表

 
日本鉄鋼連盟はこのほど、2015年1月の鉄鋼生産速報を発表した。概要は次の通り。

2015年1月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材いずれも前月比では増加したが、前年同月比では減少した。

銑鉄生産は701.4万トンと前月に比べ6.9万トン・1.0%増加、前年同月比2.9%減少となり、前年同月比では2ヵ月連続の減少となった。2014年4月~2015年1月では7,037.1万トンと前年同期比0.2%減となった。

粗鋼生産は902.3万トンと、前月比2.4万トン・0.3%増加、前年同月比4.0%減少となり、前年同月比で5ヵ月連続の減少となった。1月の1日当たり粗鋼生産は29.11万トンで、12月の同29.03万トン比0.3%増だった。2014年4月~2015年1月では9,212.2万トンと前年同期比1.3%減となった。

炉別生産をみると、転炉鋼が710.0万トンと前月比2.4%増、前年同月比3.6%減、電炉鋼が192.3万トンと同6.9%減、同5.3%減となり、前年同月比でみると転炉鋼は5ヵ月連続の減少、電炉

鋼は2ヵ月連続の減少となった。

鋼種別生産では、普通鋼が696.7万トンと前月比1.0%減、前年同月比4.8%減、特殊鋼が205.6万トンと同4.7%増、同1.0%

減となり、前年同月比では普通鋼は5ヵ月連続の減少、特殊鋼は2ヵ月連続の減少となった。 熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は807.6万トンと前月に比べ25.7万トン・3.3%増、前年同月比3.9%減と前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。2014年4月~2015年1月では8,121.7万トンと前年同期比0.3%減となった。

普通鋼熱間圧延鋼材の生産は639.1万トンと前月に比べ18.8万トン・3.0%増、前年同月比4.3%減と前年同月比では3ヵ月連続 の減少となった。2014年4月~2015年1月では6,378.1万トンと前年同期比1.1%減となった。

品種別では、条鋼類は155.4万トン、前月比0.5%増、前年同月比5.6%減で、前年同月比では5ヵ月連続の減少となった。鋼板類は477.2万トン、同3.7%増、同4.1%減となり、前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。

主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が382.3万トン(前月比4.8%増、前年同月比3.7%減)と、前年同月比で3ヵ月連続の減少となった。厚板は89.3万トン(同0.4%減、同5.0%減)と、前年同月比で2ヵ月振りの減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が66.5万トン(同4.6%減、同9.2%減)と前年同月比で5ヵ月連続の減少となった。H形鋼は33.5万トン(同8.8%増、同4.0%減)と同6ヵ月連続の減少、大形形鋼は8.6万トン(同4.8%増、同11.0%増)と同5ヵ月連続の増加、中小形形鋼は9.2万トン(同7.7%減、同5.2%増)と同4ヵ月連続の増加となった。

特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は168.6万トンと、前月に比べ7.0万トン・4.3%増、前年同月比2.7%減となり、前年同月比では3ヵ月連続の減少となった。2014年4月~2015年1月では1,743.6万トンと前年同期比2.6%増となった。

※添付資料

全国鉄鋼生産高速報 2015年1月 Excel

全国鋼材生産高速報 2015年1月 Excel

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平成27年2月24日(火)Vol.612

国内出荷 前年比10ヵ月連続減

製紙連合 1月の紙・板紙需給速報発表

 
日本製紙連合回はこのほど、2015年1月の紙・板紙需給速報を発表した。概要は次の通り。

紙・板紙の国内出荷は前年同月比3.9%減で、10ヵ月連続の減少となった。紙、板紙ともに3.9%減だった。紙は10ヵ月連続、板紙は3ヵ月連続の減少となった。主要品種はいずれも減少した。

紙・板紙の輸出は前年同月比12.2%増で、7ヵ月連続の増加となった。うち、紙は11.9%増、東アジア向けを中心に2ヵ月連続の増加だった。板紙は13.2% 増で、東南アジア向けを中心に27ヵ月連続の増加となった。

紙・板紙の在庫は前月比45千トン増、前月の減少から増加に転じた。うち、紙は16千トン増で、新聞用紙の増加により5ヵ月振りの増加。板紙は29千トン増で、段ボール原紙の増加により前月の減少から増加に転じた。

主要製品を品種別にみると、新聞用紙の国内出荷は前年同月比6.1%減で、11ヵ月連続の減少だった。

印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比3.7%減で、10ヵ月連続の減少となった。輸出は10.1%増で、2ヵ月連続の増加だった。

包装用紙の国内出荷は前年同月比4.9%減で、前月の増加から減少になった。未ざらし、さらしとも減少。輸出は24.6%増、引き続き高水準。

衛生用紙の国内出荷は前年同月比1.4%減、 前月の増加から減少。ティシュ、トイレットとも減少した。

段ボール原紙の国内出荷は前年同月比4.3%減、3ヵ月連続の減少。白板紙は1.5%減、4ヵ月連続の減少だった。

※添付資料

紙・板紙需給速報 2015年1月 PDF

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